巨人戸郷翔征投手(24)が26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸1億2000万アップの3億円でサインした。高卒7年目での3億円到達は球団史上初となった。松井と岡本和の高卒8年目を上回った。大台到達に「僕の中ですごい節目の年だった…
巨人戸郷翔征投手(24)が26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、年俸1億2000万アップの3億円でサインした。
高卒7年目での3億円到達は球団史上初となった。松井と岡本和の高卒8年目を上回った。大台到達に「僕の中ですごい節目の年だったので満足してます」と笑顔を見せつつ、背筋を伸ばした。
初の開幕投手を務めた今季は3年連続となる12勝をマークした。5月24日阪神戦では自身初のノーヒットノーランを達成。156三振で2年ぶりの最多奪三振のタイトルも獲得した。リーグ優勝に大きく貢献。「いい時もあれば、悪い時も多かった。でも本当にチームメートだったり、監督だったり、コーチだったり。すごいたくさんの方に支えてもらっての優勝でした」と振り返った。
充実の1年の中で「あの一言に救われたな」と5月10日ヤクルト戦を回想した。試合中、阿部監督から肩を組まれ「100パーセント求めすぎるな」と助言された。「僕自身、理想が高くなっていく中で、求めていくものが大きくなるにつれて、やっぱりどこか力が入ったり、そういう姿が多かった。コースだったり、質のいいボールっていうボールを求めすぎてた」と割り切ることを覚え、気持ちが楽になった。「成績を残せたのも、その言葉があったから」と感謝した。
山崎伊が開幕投手に名乗りを上げた。戸郷は「いいライバルですし、僕も来年、開幕投手が決定してるわけではない。もっとしっかりトレーニングをして、技術を高めていかないといけない」と競争の中で決意を新たにした。来季は沢村賞と最多勝を目標に掲げた。(金額は推定)
▼戸郷が年俸3億円で契約更改。来季は25歳となるが、25歳以下のシーズンで年俸3億円到達は23年村上(ヤクルト)の23歳を筆頭に7人目。巨人では00年松井、22年岡本和の26歳を上回る球団最年少となった。戸郷は18年ドラフト6位で入団。ドラフト5位以下の入団選手が25歳までに3億円の大台は初めてだ。