広島の矢野雅哉内野手(25)が26日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3550万増の5300万円でサインした。大躍進に見合った大幅昇給に表情を引き締めた。(金額は推定) 3倍超えとなる303%の超大幅アップ査定に「本当…

 広島の矢野雅哉内野手(25)が26日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3550万増の5300万円でサインした。大躍進に見合った大幅昇給に表情を引き締めた。(金額は推定)

 3倍超えとなる303%の超大幅アップ査定に「本当にめちゃめちゃ良い評価をしていただいたのでうれしく思います」と語った。会見では先輩の菊池から2日前にもらったという、お下がりのスーツに身を包み、「サイズも一緒で、良い機会なので着ていこうかなということで」と笑顔。兄・幸耶さんからプロ入り記念にもらった眼鏡型のネクタイピンも着用し、“プレゼント”で身を固めた。

 昇給分の使い道に関しては「物欲があまりない」としながらも考えた末に「キャリーケースを買いたいなと。今、安いものを使っているので、それを買い替えようと思っています」と話した。

 球団からは「走攻守全て良い成績を残してくれた」という言葉をかけられた中、「毎試合出させていただいて、苦しい時もあったけど、楽しく自分らしい野球ができました。でも満足感はなくて、やりきった気持ちもあまり感じてなくて、来年スタメン出ることが大事。区切りをつけて来年に向かって行きたい」と前を見据えた。

 大卒4年目の今季はキャリアハイとなる137試合に出場し、打率・260、2本塁打37打点の好成績を残した。シーズン序盤に遊撃のレギュラーを奪取すると、異次元の強肩を生かしたアクロバティックな守備と成長著しい打撃で一気にブレークを果たした。

 守備では菊地と二遊間を組んで、チームのピンチを何度救い、新井監督からも「ウチのストロングポイント」と評された。オフには自身初となるゴールデングラブ賞の受賞者にも選出され、新たな勲章も加わった。