マルティネスは今季43セーブをマーク、圧倒的なパフォーマンスを示した(C)産経新聞社 今シーズンで中日との3年契約を終えるライデル・マルティネスの去就が今オフ、大きく注目されている。 今季は60登板で43セーブをマーク、防御率1.09と脅威…

 

マルティネスは今季43セーブをマーク、圧倒的なパフォーマンスを示した(C)産経新聞社

 

 今シーズンで中日との3年契約を終えるライデル・マルティネスの去就が今オフ、大きく注目されている。

 今季は60登板で43セーブをマーク、防御率1.09と脅威のピッチングで、2度目の最多セーブのタイトルを獲得。28歳とまだ若く、安定したパフォーマンスを示す守護神はどの球団も欲しているとあって、保有者名簿から外れ、交渉解禁となる12月から、し烈な争奪戦が本格化すると見られる。

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 一方、一時は有力な移籍先と見られていたソフトバンクは今オフ、育成に力を入れ、在籍のメンバー構成も考えた上で、絶対守護神の獲得に乗り出さない方針を示した。

 となると、注目されるのは日本一に輝いたDeNAの動向にもある。今季はシーズン3位から26年ぶりの日本一に輝いたが、迎える来シーズンは悲願のリーグ優勝を達成するべく、力を注ぐといわれる。

 チームには森原康平と安定した力を発揮する抑えもいるが、かつてリーグ優勝から日本一に輝いたチームには佐々木主浩氏がいたように絶対的な力を持つ「ハマの大魔神」が生まれれば、それだけチームに与える相乗効果も大きいとあって、獲得に臨むと注目を浴びている。

 キーマンの存在も大きい。球団の南場智子オーナーは日本一達成後の今月11日に行われた日本記者クラブの会見で「日本のプロ野球の産業としての発展を、もっと真剣に取り組む必要がある」と発言。すでにDeNAでは年俸面でも他球団と比較しても手厚いとされる中、悲願のリーグ優勝に欠かせないピースとされるブルペン強化に力を入れると見られている。

 また年俸面においてもこれまでの移籍市場ではマネーリーダーとなることが多かったソフトバンクが撤退したことで、最大で単年15億円クラスの攻防と見られていた条件も多少、値下がりする可能性もある。

 マルティネス本人は8シーズン在籍、育成契約からここまで育ててもらった中日への恩義も強く示しているが、剛腕の去就は果たしてどうなるか。今オフ、キーマンの一人として、各球団の水面下の動きも注目されそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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