24日に今月末提出期限の保留者名簿に記載されないことが発表された、楽天・田中将大投手(36)が26日、楽天モバイルパークで退団発表後、初めて報道陣の取材に応じた。球団との来季契約についての交渉は1回、約15分間の交渉のみだったとし、「提示…
24日に今月末提出期限の保留者名簿に記載されないことが発表された、楽天・田中将大投手(36)が26日、楽天モバイルパークで退団発表後、初めて報道陣の取材に応じた。球団との来季契約についての交渉は1回、約15分間の交渉のみだったとし、「提示を受けた印象としては期待はされていないなと。これは(楽天を)出て新しいところで、求められるところでやるのが自分にとって一番だなと」と感じたとし、新天地に活躍の場を求める思いを明かした。
日本球界復帰4年目となった今季は、昨秋に受けた右肘クリーニング手術からの回復に時間を要した。1軍では9月に1試合登板したのみ。自身キャリア初となるシーズン未勝利で終えていた。
それだけに「本当に今後どういうふうになるか分からないので不安ですけども」と正直な思いも吐露。「ただ、自分としてはまだまだやれると思っている」と自信を見せ「今年1年投げられなかったということはタフな状況だと思うが、まだまだ本当に体は今現在、元気だし、シーズン後半に投げるところはお見せできている。今のところオフもいい感じで調整して、練習を重ねられている。自分の中では来年、今年よりももっとできるというふうに思っている」と話した。移籍先は国内球団をイメージしているかとの問いには「そうですね。そういう縁があれば」と回答。再び米国に渡るかについては「現実的にそういうオファーが届くかというと、そこ(メジャー球団)からオファーがないんじゃないですかね」と話した。
楽天との再交渉もルール的には可能だが「考えてないも何も、別にそういうお話もないですし。(球団が)バックアップという感じのコメントもされてましたけど、そういう話も一切してないんで、ちょっとこちらも困惑してるところ」とした。
あと3勝に迫っている日米通算200勝をプロとしてスタートした仙台で達成したかった思いは「もちろんそのつもりでした」と即答。それでも「やはり人生はいろいろある。何とか乗り越えて来シーズンたくさん勝ちたい。200(勝の目標)はあるけど、そこがゴールじゃない。もっともっとその先がある」と前を見据えた。
◇田中 将大(たなか・まさひろ)1988年11月1日生まれ、36歳。兵庫県出身。投手。188センチ、97キロ。右投げ右打ち。投手。駒大苫小牧から2006年度高校生ドラフト1巡目で楽天入団。13年にシーズン無敗の24勝を記録。最高勝率2回(11、13年)、最優秀防御率2回(11、13年)、最多勝2回(11、13年)、最多奪三振1回(12年)、沢村賞2回(11、13年)。14年にポスティングシステムでヤンキース移籍。同4月4日・ブルージェイズ戦でメジャー初登板初先発初勝利。21年楽天復帰。08年北京五輪、09、13年WBC日本代表。