今年度の高校野球の茨城県選抜チームが結成され、県北、水戸、県南、県西の各地区から選ばれた20校の2年生20人が24日、水戸市小吹町にある常磐大のグラウンドで合同練習をした。30日には、ひたちなか市民球場で筑波大との強化試合に臨む。 県高校…

 今年度の高校野球の茨城県選抜チームが結成され、県北、水戸、県南、県西の各地区から選ばれた20校の2年生20人が24日、水戸市小吹町にある常磐大のグラウンドで合同練習をした。30日には、ひたちなか市民球場で筑波大との強化試合に臨む。

 県高校野球連盟が主催。ふだんはライバルの選手同士が交流することで競技力の向上につなげようと、昨年度から実施している。

 メンバーには、夏の甲子園でエースとして活躍した霞ケ浦の市村才樹投手や、秋の県大会を制したつくば秀英のエース羽富玲央投手らが選ばれた。明秀日立の金沢成奉(せいほう)監督がチームを率いる。

 練習では、走者を置いた状態でのノックなどを通して、内外野の連係といった実戦的な動きを入念に確認。慣れない選手間のプレーでタイミングが合わないこともあり、金沢監督が「飛んだボールとランナーの動きを感じながら声をつなぎ、カバーしあうことを大事にしよう」と熱く指導していた。

 選手たちは、プレー中も積極的に意見を交わし、昼食の時間帯には談笑する様子もみられた。

 羽富投手は「フィールディングやカバーリングのレベルが高く、刺激を受けた。冬場に鍛えてレベルアップする」。ムードメーカーとして盛り上げた下妻一の下條友之晋(とものしん)捕手は「全力のプレーと声出しが浸透してよかった。自校の代表としても多くのことを吸収して持ち帰りたい」と話した。

 筑波大との強化試合は午前9時半からと午後1時からの計2試合が行われる。入場無料。雨天の場合は当日午前6時に可否を判断する。(原田悠自)