「明治神宮野球大会・大学の部・決勝、青学大7-3創価大」(25日、神宮球場) 決勝が行われ、大学の部は青学大が創価大に快勝し、史上5校目6度目となる4冠を達成した。広島からドラフト1位指名を受けた佐々木泰内野手(21)は、左肩脱臼の影響で…
「明治神宮野球大会・大学の部・決勝、青学大7-3創価大」(25日、神宮球場)
決勝が行われ、大学の部は青学大が創価大に快勝し、史上5校目6度目となる4冠を達成した。広島からドラフト1位指名を受けた佐々木泰内野手(21)は、左肩脱臼の影響で出場機会はなかったものの、主将としてチームを鼓舞した。高校の部は初出場の広島商が横浜に惜敗し準優勝。横浜は27年ぶり2度目の優勝を飾った。
マウンド付近にできた歓喜の輪に少し遅れて加わった。左肩の痛みを忘れているかのような熱い抱擁をチームメートと交わし、喜びを分かち合った佐々木。歴史に名を刻んだチームの主将として、最後までファイティングポーズを崩さなかった。
「大学4冠(春、秋のリーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を取らなければいけないと思っていたので、ほっとしているのが一番大きいです」
22日・福岡大戦で守備の際に左肩を脱臼。準決勝、決勝はベンチから戦況を見守った。「(試合に)出たいという気持ちが一番大きかった」と正直な心境を吐露したが、「いつもと違う緊張感だったり、わくわくを経験できたのは自分にとってプラスになる」。自身を客観的に分析し、成長できたとうなずける人間性も魅力の一つだ。
九回2死の場面で、ロッテのドラフト1位・西川が代打で打席に立った際には涙があふれた。「最後の試合で4年生が試合に出られたことがすごいうれしかった」。同じドラ1としてプロの世界に飛び込むライバルに対し、「史礁(西川)がいなかったらここまで成長できなかった。いいライバルであり、仲間だった」と感謝を口にした。
「最後に試合に出られなかったのは、満足するなという試練だと思う。この悔しさを糧にプロの舞台で早く活躍できるように頑張りたい」と佐々木。大学4冠という最高の置き土産を残し、新たなステージに進む。