セ、パ両リーグのベストナインが25日、発表され、阪神・近本光司外野手(30)がセ・リーグ外野手部門で4年連続4度目の選出となった。球団の生え抜きで外野手部門の4年連続のベストナイン選出は球団史上初となる快挙。3年連続5度目の盗塁王、ゴール…
セ、パ両リーグのベストナインが25日、発表され、阪神・近本光司外野手(30)がセ・リーグ外野手部門で4年連続4度目の選出となった。球団の生え抜きで外野手部門の4年連続のベストナイン選出は球団史上初となる快挙。3年連続5度目の盗塁王、ゴールデングラブ賞と合わせて“3冠”を達成した。
今年もセ界を担う名選手の一員として選ばれた。外野手部門で4年連続4度目のベストナインに選出された近本。球団の生え抜き外野手では田宮謙次郎の3年連続を更新する球団史上初の快挙となった。
「自分の中では大きなケガなく試合に出ているのが、一つよかったと思う。6年間ケガなく、大きな離脱もなくこられている」
プロ6年目となった今季は141試合に出場し、打率・285、6本塁打、45打点。19盗塁で3年連続5度目となる盗塁王を獲得した。昨年は骨折の影響で約3週間、戦線離脱したこともあったが、これまで長期的にチームを離れることはなく、チームを支えてきた。
1年間、試合に出続け、貢献する姿を評価されての受賞。「NPBが定める各ポジションの賞。そういったところでしっかり評価もしていただいていますし。成績だけじゃないこともすごい大事。見えないプレーというか。数字では見えないところも評価してもらえるので。他のタイトルとはまた違う賞なのかなと思う」と感謝した。
タイトルや賞を獲得し続ける大切さを口にする一方で、続ける難しさも知る。7年目となる来季は30歳で迎えるシーズン。「年々、体のしんどさはなくなってきている。無駄に動かないっていう。そんなに力を入れなくてもいいのにというのは、ある程度分かってきた」と、これまでの経験を糧に1年間を戦い抜くこつをつかんだと語っていた。
球団のベストナイン連続受賞最長は6年連続で三塁手の藤村富美男(1947~52年)、遊撃手の吉田義男(55~60年)。「しっかりケガなく試合に出続けることとか、そこで自分の出せる結果をしっかり出すというのが、自分のできることなので。毎年結果を出せればいい」と近本。まずはチームのために全力を尽くすこと。その姿勢を貫けば、大先輩らの偉業にも近づくことができる。