「明治神宮野球大会・大学の部・決勝、青学大7-3創価大」(25日、神宮球場) 決勝が行われ、高校の部では横浜が松坂大輔を擁した1997年以来となる27年ぶり2度目の優勝を飾った。大学の部は青学大が創価大を下し初優勝。2008年の東洋大以来…

 「明治神宮野球大会・大学の部・決勝、青学大7-3創価大」(25日、神宮球場)

 決勝が行われ、高校の部では横浜が松坂大輔を擁した1997年以来となる27年ぶり2度目の優勝を飾った。大学の部は青学大が創価大を下し初優勝。2008年の東洋大以来、史上5校目6度目となる4冠(春秋リーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会)を達成した。

 1年前、悔し涙で見つめたマウンドに青学大ナインが笑顔で集った。4年生の主軸をスタメンに欠く中、打の主役となったのは「持ってる男」。中田達也外野手(3年・星稜)がグランドスラムで4冠を呼び込んだ。

 「準々決勝と準決勝はチャンスで凡退してしまった。何とか1本決めようという気持ちでした」。初回1死満塁で巡ってきた絶好機で、気合を入れた。1ボールから低め直球を捉えた打球は、右翼のスタンドギリギリに飛び込む先制弾。大会史上初となる決勝での満塁弾を記録し「持っていると思います」と笑った。

 三、四回にも追加点を奪って、創価大を寄せ付けず。4冠まであと1勝のところで慶大に敗れ、準Vに終わった昨年決勝の雪辱を果たし「4年生を日本一にするということをテーマに戦った結果」と胸を張った。

 自身にとっても大切な勝利だ。石川県加賀市出身。元日に起きた能登半島地震で故郷が被害を受けた。「そういう思いも背負って戦おうと始まった年だったので、こういう形で締めくくれて良かった」。最高の結果で1年を終え、次に目指すのは未踏のリーグ10連覇。青学大の黄金時代を築く。