パリ五輪ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」の及川栞(しほり)選手(タカラベルモント所属)が24日、地元の岩手県岩手町の町総合運動公園で小学生を対象にしたホッケースクールを開いた。 ホッケー日本代表だった母の影響で3歳からホッケーを始め…

 パリ五輪ホッケー女子日本代表「さくらジャパン」の及川栞(しほり)選手(タカラベルモント所属)が24日、地元の岩手県岩手町の町総合運動公園で小学生を対象にしたホッケースクールを開いた。

 ホッケー日本代表だった母の影響で3歳からホッケーを始めた及川選手。この日は東京に続く五輪出場を記念し、2本目となる「オリンピック・オーク(ドイツカシワ)」を植樹し、「好きなホッケーを続けてきてよかった。子どもたちにも好きをとことん追求してほしい」と話した。

 スクールには約50人が参加。低学年と高学年に分かれ、ドリブルやシュートなどの基礎的な練習や実戦形式のゲームなどに取り組んだ。

 及川選手は友だちとケンカになって泣いてしまった子に声を掛け、周囲に溶け込めるようにさりげなく配慮。常に「ナイス、ナイス」「大丈夫!」「いいよ、そうそう」「できるじゃん」などと励ましていた。

 ミニゲームに加わると、相手チームの好プレーをほめ、味方が失敗しても「狙いはいい!」「いい形だよ」と盛り上げた。最後までプレーを否定したり、命令したりする言葉は一切口にせず、参加者たちは楽しい雰囲気の中、笑顔を浮かべながら、真剣にプレーに打ち込んでいた。

 ミニゲームで1番を取った小学3年の千葉唯彩(ゆあ)さん(9)は「勝てると楽しい。これからもがんばって及川選手のようになりたい」と話していた。(小幡淳一)