◆バレーボール◇大同生命SVリーグ 第7節 VC長野3-2ヴォレアス北海道(24日、リクルートスタッフィング・リック&スー旭川体育館) ヴォレアス北海道はホームでVC長野に、フルセットの末に連敗。本拠地・旭川での今年最後のゲームだったが、白…

◆バレーボール◇大同生命SVリーグ 第7節 VC長野3-2ヴォレアス北海道(24日、リクルートスタッフィング・リック&スー旭川体育館)

 ヴォレアス北海道はホームでVC長野に、フルセットの末に連敗。本拠地・旭川での今年最後のゲームだったが、白星で飾れず今季ワーストの6連敗となった。MBティモ・タンメマー(33)らを中心にブロックがはまり1、2セット目を連取。しかし、3セット目を落とすと流れを止められず逆転負けを喫した。

 最後のポイントを奪われると、ホームの大歓声がため息に変わった。1、2セット目を奪いながら逆転負け。日鉄堺に敗れた開幕戦と同じ展開に、エド・クライン監督(43)は「負けの中でもタフな負けだった」。年内最後となる本拠地・旭川のゲームは、痛恨の黒星となった。

 序盤は理想的な展開だった。強気に攻めたサーブで崩し、分析し対策してきたブロックがはまった。23日の試合で高い決定率を許した、相手OPとミドルからの速攻にも対応。指揮官も「最初の2セットはいいパフォーマンスだった。ブロックのディフェンスもかなり規律が取れ、サーブも正確だった」と称賛した。

 しかし第3セット、入りで4―1とリードを奪ったが、そこから5連続失点。勢いを失い、相手に傾いた流れを止めることができなかった。OH鍬田憲伸(25)が「3セット目を落としてからの切り替えができず、すんなりVC長野さんに流れがいった」と振り返ると、4本のブロックを決めるなど奮闘したタンメマーは「心理的な部分で、最後恐れてしまった部分もあったんじゃないか」と分析した。

 今季ワーストの6連敗。それでも、1、2セット目は高いパフォーマンスを見せた選手たちに、指揮官は「最初の1、2セットに関しては自分たちを鼓舞してくれるような内容だった。一貫性を上げて、試合を通して1、2セット目のレベルを出し切れるようにしたい」。手にした収穫と課題を消化し、次の白星につなげていく。(山口 泰史)