◆大相撲九州場所 千秋楽(24日・福岡国際センター) 岩内町出身の東前頭10枚目・一山本(31)=放駒=は、西前頭12枚目の佐田の海(37)=境川=を突き倒しで下し、8勝7敗として2場所ぶりの勝ち越しを決めた。 立ち合いで頭をぶつけ、相手が…

◆大相撲九州場所 千秋楽(24日・福岡国際センター)

 岩内町出身の東前頭10枚目・一山本(31)=放駒=は、西前頭12枚目の佐田の海(37)=境川=を突き倒しで下し、8勝7敗として2場所ぶりの勝ち越しを決めた。

 立ち合いで頭をぶつけ、相手が引いたところに、最後は右手で力強く突き落とした。今年最後の取り組みを白星で締め、「やっと終わった。最後に攻められたので良かった」。4場所連続で給金直しが懸かった千秋楽には「全然、緊張しなかったことは良かった。今年は7勝7敗ばかりで苦しかった。来年の抱負は7勝7敗にならないこと」と本音をのぞかせた。

 1年前の九州場所で優勝争いを演じるなど昨年は存在感を示した。今年は初場所を自己最高位の東前頭7枚目で迎えるも、2場所連続で負け越し。それでも6場所のうち3場所を勝ち越した。初めて一年通じて休場がなく、43勝を積み上げた理由を「しっかり前に出るところが出ていたからじゃないか」と分析。「歳もとったので、大きなけがなく、また体づくりをして初場所に臨めるようにしたい」と、道産子唯一の幕内力士は2025年へ巻き返しを誓った。