◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 最終日(24日、高知・Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72) 首位と2打差6位から出た岩田寛(43)=フリー=が逆転で今季2勝目、通算7勝目を挙げた。7バーディー、3ボギーの68で回り…
◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 最終日(24日、高知・Kochi黒潮CC=7350ヤード、パー72)
首位と2打差6位から出た岩田寛(43)=フリー=が逆転で今季2勝目、通算7勝目を挙げた。7バーディー、3ボギーの68で回り、通算14アンダーで6月のメジャー、BMW日本ツアー選手権森ビル杯以来、自身初の年間複数回Vを達成した。優勝賞金4000万円を加え、賞金ランクは4位に浮上し、初の賞金王の可能性を残した。ツアー史上最多6人に賞金王の可能性が残された今季最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップ(28日開幕・東京よみうりCC=報知新聞社主催)で、史上最年長での初戴冠に挑む。
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親交の深い元賞金王でツアー20勝の谷口徹(56)に、岩田らしいエールが送られた。谷口は18年日本プロ優勝の5年シード最終年で、賞金シード返り咲きならず。今大会は予選落ち後に号泣した。「生涯獲得賞金25位以内」の資格を行使すれば来季も1年間出場が可能になるが、期限の年末まで熟考する考えを示していた。それを耳にすると岩田は「使うと思いますよ。使わせます。記事に書いてください」。
年齢は一回り離れているが、長年レギュラーツアーで戦ってきた戦友だ。元日には「今年はメジャーを勝て」と言われたという。「いたらいたでウザいけど、いないといないで寂しい」。口べたながら、谷口とともに戦いたい思いが伝わる岩田らしい言葉のチョイスだった。日本ツアー最年長の50歳でメジャー制覇した先輩を手本に、これからも高みを目指し続ける。(富張 萌黄)