「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」(24日、宮崎CC=パー72) 2位と3打差の単独首位から出た桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算12アンダーで初日から首位を守る完全優勝でメジャー初制覇…
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・最終日」(24日、宮崎CC=パー72)
2位と3打差の単独首位から出た桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が3バーディー、3ボギーの72で回り、通算12アンダーで初日から首位を守る完全優勝でメジャー初制覇を飾った。序盤からボギー先行で苦しい展開を強いられるも、積み上げた実績で自身を信じ、堂々逃げ切りを果たした。
桑木の大躍進を支えたコーチの中村修氏(56)は、05年のティーチングプロ資格取得を経て、現在はゴルフダイジェスト社の特派記者としてツアー取材を続ける二刀流。今大会の優勝会見では、教え子に取材するという珍しい光景があった。
中村コーチが「かえってあれが良かったんだよ」と振り返る経験がある。レギュラーツアー参戦1年目の22年。シードが決まる大王製紙エリエール・レディースで予選落ち、ポイントランキング51位で初シードを逃した。
師弟関係が始まった翌年から、コツコツと成長を手助けした。ドローヒッターからのフェード転向や普段からの心構え。勝ちきれなかった23年を糧に強くなった弟子の成長に、「諦めずに粘り強くプレーできるようになって大きく成長した」と目を細めた。(デイリースポーツ・中谷大志)