阪神が来年8月の京セラドームの主催試合5試合で“ブラックタイガーユニホーム”を着用することが24日、分かった。 来季は球団創設90周年。節目のシーズンで偉大な先輩に敬意を示し、伝説の戦闘服をモチーフとしたユニホームを作製する。参考とするの…

 阪神が来年8月の京セラドームの主催試合5試合で“ブラックタイガーユニホーム”を着用することが24日、分かった。

 来季は球団創設90周年。節目のシーズンで偉大な先輩に敬意を示し、伝説の戦闘服をモチーフとしたユニホームを作製する。参考とするのは脅威の打線として他球団から恐れられた「初代ダイナマイト打線」だ。

 阪神は1946年から4年連続でチーム打率がリーグ1位。藤村、別当、金田、土井らが形成した強力打線が持ち味だった。46年のチーム打率・288は2010年(・290)に破られるまで球団記録。47年はリーグ優勝し、49年のチーム通算141本塁打はリーグ1位だった。当時着用されていたユニホームは上下とも濃紺で「黒いユニホーム」と呼ばれ、他球団から恐れられていた。

 縁起もいい。2010年にセ・リーグが企画したイベント「GREAT CENTRAL」~オールドユニホームシリーズ~でも着用されており、同年8月25日の広島戦(京セラ)は球団新記録の22得点で快勝し、着用した6試合は4勝2敗。11年の交流戦も同様のユニホームが使用された。

 対象試合は8月8日からのヤクルト3連戦、同19日からの中日2連戦。球団関係者は「ウル虎の夏に次ぐ新たなイベントにしたい。シリーズ化できたらいい」と期待を寄せる。黒い猛虎が球団史に新たな1ページを刻む。