「チャレンジカップ・SG」(24日、下関) 1号艇の河合佑樹(37)=静岡・102期・A1=がイン逃げを決めて、SG初優出初優勝とともに、グランプリ初出場を決めた。なお、2号艇の坪井は不完走で失格となった。これでSG・グランプリ(12月1…
「チャレンジカップ・SG」(24日、下関)
1号艇の河合佑樹(37)=静岡・102期・A1=がイン逃げを決めて、SG初優出初優勝とともに、グランプリ初出場を決めた。なお、2号艇の坪井は不完走で失格となった。これでSG・グランプリ(12月17~22日・住之江)の出場選手が決定した。
河合が悲願のSG初制覇。それも賞金ランキング45位からの大逆転劇でのグランプリ初出場を決めた。予選をオール3連対。得点率では師匠の坪井と同率だったが、上がりタイム差で上回り、トップ通過を決めた。さまざまな巡り合わせがありながら、初優出で優勝戦ポールポジションをつかみ優勝を飾った。
本番は3号艇の地元・寺田祥が3カドを選択。「3カドに引いた時に正直やばいと思った。冷静になり切れず、寄ってしまったけど、それをリカバリーできるような舟足でした」と圧倒時な仕上がりを味方にVロードを駆け抜けた。初のSG優勝戦には「緊張感はそこまで、いつも通りのレースだと思って行った」と笑みをこぼした。
ピットに戻ると、同期の前田、上野、遠藤らに祝福され、同県の菊地からの抱擁には涙をこぼした。師匠の坪井は衝突によりプラグが折れて、エンジンが止まり不完走失格。「水を差してごめんな。おめでとう」と伝え、抱き合うと河合は涙をこらえることができなくなっていた。「同期や先輩方が残ってくれてありがたかった。絶対に逃げなきゃと思ったし、力になった」と感謝した。
これで初のグランプリ出場も決定。「とりあえずここを優勝しようと思ってきていたので良かった」と喜んだ。これでSG覇者の仲間入り、責任と自信を持って、さらなる飛躍を目指す。