◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ) 男子500メートルで日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)が、34秒49の2位で2戦連続の表彰台に立った。ジョーダン・ストルツ(米国)が34秒41で制し、1000メ…

◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ)

 男子500メートルで日本記録保持者の新濱立也(高崎健康福祉大職)が、34秒49の2位で2戦連続の表彰台に立った。ジョーダン・ストルツ(米国)が34秒41で制し、1000メートル、1500メートルと合わせて出場4レース全てで優勝した。

 新濱は34秒58で3位だった22日から順位もタイムも上げ、晴れやかな笑顔を見せた。100メートル通過は9秒61。全体トップではあったが「本来の自分であればまだまだ」と反省が残った。それでも「攻めなければ表彰台に上がれない。転んでもいいという思いで第2コーナーを突っ込むことができた」。ためらわずに勢いよく入った最後のカーブを回りきり、自身が持つリンク記録の0秒09と迫る好タイムをマークした。

 最強のライバルの出現も力になっている。22年北京五輪前は世界から追われる重圧に苦しんだが、ここ2年はストルツが驚異的な成長を見せ、短距離の勢力図も様変わりした。「追われる立場で何年かプレッシャーがかかっていたけど、今は逆転して追う立場に変わった。いい刺激をもらっている」と感謝。「(26年ミラノ)五輪まで、他国の選手も全員がそこ(ストルツ)を目がけて戦いにいくと思うので、自分も一緒になって追いかけたい。やりがいがある」と闘志を燃やした。