◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ) 女子団体追い抜きで高木美帆(TOKIOインカラミ)、堀川桃香(富士急)、佐藤綾乃(ANA)の日本は2分58秒12で2位だった。 日本は3人で臨む今季初レースに隊列を変更し…

◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ)

 女子団体追い抜きで高木美帆(TOKIOインカラミ)、堀川桃香(富士急)、佐藤綾乃(ANA)の日本は2分58秒12で2位だった。

 日本は3人で臨む今季初レースに隊列を変更して臨んだ。先頭交代を行わず、エースの高木が最後まで引っ張り、2人が後方から手を添えてプッシングを行う形は昨年と同様だが、長距離を主戦場とする堀川を2人目に置き、佐藤と位置を入れ替えた。佐藤はその狙いを「最後まで力強い滑りをすることができる堀川選手が2番目に来ることで、より美帆さんのフォローを最後まで続けることができるようになると思った」と語った。

 戦術は夏場からスタッフも含め、3人で話し合いを重ねてきたという。練習では先頭交代を行うパターンも試したが、現状では今回の形がベストと判断。高木は「ポジションが変わると滑り方も変わる。それをレースの中でアジャストさせるよりは、自分たちの役割をシンプルにして、そこにしっかりフォーカスした方がいい」と説明した。

 一方で堀川は今月に入ってからの試走では2本とも自身が転倒していたことを明かした。「それで少し怖がりながらというところがあって、自分の100%は出せなかった。もっと練習して自信をつけていきたい」と反省を浮かべた。

 不安があった中でも優勝した22年北京五輪金メダルのオランダとは1秒32差の2位と、可能性を感じさせる結果でもあった。高木は26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け「公式戦で滑る機会はそんなに多くはないので、経験を積み上げていくことが必要不可欠。もっと危機感を持ちながら取り組む必要はあるが、前後の関係性で伸びしろはあると感じた」と前を向いた。