◆第44回ジャパンカップ・G1(11月24日、東京・芝2400メートル、良) 国内外から強豪が集まった世界頂上決戦に14頭が出走し、1番人気のドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)が直線で豪快に伸び、天皇賞・秋に続くG1…

◆第44回ジャパンカップ・G1(11月24日、東京・芝2400メートル、良)

 国内外から強豪が集まった世界頂上決戦に14頭が出走し、1番人気のドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)が直線で豪快に伸び、天皇賞・秋に続くG1連勝を決めた。勝ちタイムは2分25秒5。

 レース後に、JRA公式のジョッキーカメラの映像がYouTubeで公開され、ドウデュースで勝利した武豊騎手はゴールを過ぎて向こう正面まで流してスピードを落とすと、「すごい。ありがとう。めっちゃ引っかかった。いや、引っかかった。すごい馬だ。すごい脚だね。アンビリーバブル」と息を切らせながら第一声を発した。

 「ユタカ」コールが響くスタンドに引き揚げてきた時には、左手を挙げてスタンドの大歓声に応え、出迎えたスタッフと「あー、引っかかった。ありがとう。すごい馬だ。一体半マイルからナンボで上がったんやろな。恐ろしい。未勝利みたいなペースやった」と感想を述べ、地下道から検量室に向かっていく馬上では「このメンバーで外回って馬なりでのみ込んだもんな。こんな馬いないで。(外を)回るしかないかなと思ったもん」と感嘆していた。

 「よし、有馬行こう、有馬。無事なら。有馬の方が競馬しやすいかもな」と次戦を視野に入れた発言も。さらに「去年ほら700(メートル、末脚が)持ってるから。きょうあっこ(あそこ)から動けたわ。去年あの状態であっこから持ちきってるから。これでも大丈夫やろと思って。東京であっこからで、いないけどな」とドウデュースの末脚のすごさを絶賛した。

 その後も検量室前に近づいて声をかけられると、「いやあ、引っかかったけど、すいません。やったね、やった。ありがとうございます。元気良すぎるわ。未勝利のペース。もういい加減にしてくれって、馬が。自分で動き出した」と、ドウデュースが自ら加速してライバルを抜き去っていった様子を説明していた。

 前走の天皇賞・秋のジョッキーカメラはレース直後から泥がかかったのか真っ暗で見えなかったが、この日はクリアな映像だった。