「卓球・WTTファイナル」(24日、北九州市立総合体育館) 男子シングルス決勝が行われ、世界ランク7位でアジア選手権覇者の張本智和(21)=智和企画=が、ファイナル連覇中で同1位の王楚欽(中国)に0-4でストレート負けを喫した。6年ぶりの…
「卓球・WTTファイナル」(24日、北九州市立総合体育館)
男子シングルス決勝が行われ、世界ランク7位でアジア選手権覇者の張本智和(21)=智和企画=が、ファイナル連覇中で同1位の王楚欽(中国)に0-4でストレート負けを喫した。6年ぶりの優勝にはあと一歩届かなかった。
ホームの日本開催ながら、多くの中国ファンが詰めかけており、大会MCが音楽に合わせて「ハリモト」とコールを煽ったものの、逆に中国ファンが息を合わせて「王楚欽!」と大合唱。アップ中の張本も思わず苦笑いを浮かべた。
第1ゲームはなかなか自分のボールにできず、出だしからいきなり10連続失点という悪い流れとなった。2-11で先手を奪われると、その後も主導権を握ることができず、ストレートで押し切られた。「王楚欽」のタオルやボードを掲げた赤い軍団が歓喜に沸き、苦しい立ち上がりとなった。
張本は今大会、1回戦で世界ランク5位の梁靖崑(中国)を撃破すると、準々決勝は同15位の張禹珍(韓国)にストレート勝ち。準決勝は同2位の林詩棟(19)=中国=との異次元の攻防を4-3で制し、決勝進出を決めた。会心の勝利に、「最後はわけがわからない(くらいの攻防だった)が、これが自分が目指していた五輪や世界卓球の決勝でやるべきこと。(自己採点は)101点くらい」と胸を張り、王楚欽に挑む決勝に向けては「明日は101点でも勝てない。120点くらい出して頑張りたい」と気合を入れていた。