◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ) 男子団体追い抜きで一戸誠太郎(ANA)、土屋陸(白銅)、佐々木翔夢(明大)の日本は格下のBクラスに出場し、3分44秒46で1位となった。最初の2周は想定よりも速いタイムと…
◆スピードスケート◇W杯第1戦 最終日(24日、長野市エムウェーブ)
男子団体追い抜きで一戸誠太郎(ANA)、土屋陸(白銅)、佐々木翔夢(明大)の日本は格下のBクラスに出場し、3分44秒46で1位となった。最初の2周は想定よりも速いタイムとなったが、3周目からペースを落ち着かせ、残り3周でギアを上げて同組のベルギーを0秒21差で逆転。次戦の第4戦でのAクラス昇格を決め、佐々木は「ディビジョンAに上がるという目標を達成できたので、すごいうれしく思う」と喜んだ。
今回は前週の四大陸選手権に続き、先頭交代を行わない戦術で臨んだ。一戸が先頭で引っ張り、土屋と佐々木が後ろから押す隊列で周回。一戸は「先頭交代をするパターンも一度考えたが、先頭交代でのラップタイムのロスと今のチームの実力を考えると、プッシングが一番妥当なのではないか」と判断したという。
普段は一戸と土屋が個別強化チームの「Team1」、佐々木がナショナルチームで活動している。各チームでも個々で役割に応じた練習に取り組み、9月以降は3人そろって滑る機会を増やしてきた。一戸は「昨年度は(佐々木)翔夢くんと滑る時間がほとんどなかったが、今年はしっかり3人で練習してきて、連携も高まっている」と手応えを示した。
男子はメダルも期待されていた22年北京五輪で、出場枠自体を逃す悔しい結果に終わった26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向け、チームでは3分44秒程度が出場の基準になると想定。土屋は「五輪でも上位を狙える種目。まだ世界のトップに比べたらタイム差はあると思うので、3人の息を合わせて頑張っていきたい」と表情を引き締めた。