今週の開催は「東京・京都」の2場。東京競馬場は今年のラスト開催となる。 重賞は土日全部で3つ。なかでも注目となるのは、やはり秋のGIシリーズのクライマックスといえるジャパンカップ(GI・東京・芝2400m)だろう。 過去10年データを使…
今週の開催は「東京・京都」の2場。東京競馬場は今年のラスト開催となる。
重賞は土日全部で3つ。なかでも注目となるのは、やはり秋のGIシリーズのクライマックスといえるジャパンカップ(GI・東京・芝2400m)だろう。
過去10年データを使って馬券ヒントを見つけるこのコーナー。今年も豪華メンバーとなったジャパンCの狙いどころを探していこう。
1.やっぱりジャパンCは堅い?
いつものようにまずは上位人気馬のチェックから。
ジャパンCの1番人気馬は過去10年で5勝。成績は[5-1-2-2]と抜群の成績を収めている。秋のGIシリーズのなかでも馬券軸としては信用度高い。
逆に2番人気馬は0勝。とはいえ成績は[0-3-3-4]なので馬券相手としては十分に買える。3番人気は2勝、成績[2-2-1-5]でここもまずまずの成績を収めている。
これ以外の3勝は、4番人気2勝・5番人気1勝。近年はほぼ人気上位馬しか勝っていない。さらに馬券圏内30頭中、5番人気以内で27頭が占められる。残り3頭も6番人気2頭と7番人気。上位人気の馬で馬券を構成すれば、的中率はかなり高いという構造。やはりジャパンCは堅いのかも…。
2.海外馬は本当にいらない?
ジャパンCでは毎年言われることだが、海外からの参戦馬は近年好走がない。
06年3着ウィジャボード以来馬券圏内なし。勝馬はその前年05年のアルカセットまで遡らないとならない。
過去10年で限定すれば海外馬は参戦25頭。成績は[0-0-0-25]。過去の最高着順は5着。どれだけ鳴り物入りの参戦だろうが、もはやジャパンCの海外馬は黙って切りが正攻法となってしまった。
今年のオーギュストロダン、ゴリアット、ファンタスティックムーンは実績としては十分だが、果たしてどこまで前進できるのだろうか…。
3.圧倒的に内枠強い?
近年、やたら内枠が強いジャパンC。
1着馬は、1枠の馬が半数の5頭にも上る。さらに細かく言うと、1着馬は7枠15番で勝ったショウナンパンドラ以外は「すべて馬番6番までの馬」で占められる。これは明らかに「内枠有利」といっていいデータだろう。
昨年も1枠にリバティアイランドとイクイノックスが入ってのワンツー決着。比較的人気馬が内枠に入って、それらが好走しているという傾向もあるようだ。つまり狙うならば「内枠に入った人気上位馬」ということ。今年も人気ドウデュースが2枠3番に…。やはり内枠というパターンとなるのだろうか。
4.日本馬に外国人騎手パターンが狙い?
ジャパンC週には多くの外国人騎手も騎乗している。
まあそれでも「外国馬に外国人騎手鞍上」パターンはいつもながら全滅。一方、「日本馬に外国人騎手鞍上」パターンはやたらと成績が良いのだ。
ルメール騎手も含んではいるが、過去10年この鞍上パターンの馬で7勝。馬券圏内30頭中にしても半数の15頭がこの「日本馬に外国人騎手鞍上」のパターンである。
今年でいえばジャスティンパレス、チェルヴィニア、ドゥレッツァがこのパターン。今年も馬券圏内キープとなるのだろうか。
5.前走ローテはどこからが良い?
最後に、前走はどこからのローテーションが良いのかを見ていこう。
過去10年、ジャパンCの1着馬の前走は、天皇賞(秋)6勝・京都大賞典3勝・秋華賞1勝。これ以外の前走ローテからは勝馬は出ていない。天皇賞(秋)は7着まで、京都大賞典は3着まで、秋華賞は1着馬だけというデータだ。
一昨年は当てはまる3頭の候補名を出して、うちヴェラアズールとシャフリヤールでのワンツー。昨年も当てはまる4頭からイクイノックスとリバティアイランドでのワンツーとなった。今年当てはまるのはドウデュース、チェルヴィニア、ジャスティンパレス、ソールオリエンスの4頭。このなかに勝馬はいる?