14日の練習前、選手とスタッフに話をさせてもらった。全員が残留を諦めていないことは分かっているが、その道しるべに関してはそれぞれが考えを持っていたと思う。おのおのの考えがバラバラよりは、しっかり明示した方がより原動力になると思い、場を設け…
14日の練習前、選手とスタッフに話をさせてもらった。全員が残留を諦めていないことは分かっているが、その道しるべに関してはそれぞれが考えを持っていたと思う。おのおのの考えがバラバラよりは、しっかり明示した方がより原動力になると思い、場を設けた。
そこで話したのは、12月1日の広島戦に、簡単ではないが3得点差以上で勝とうと。前日の柏の結果次第で無になるかもしれないが、複数得点で勝つためにリスクをかけてでも戦おうと。以降、いいトレーニングをチームもしてくれている。残りの期間も勝利に向けてしっかり準備していきたい。
点差ではなく、まずは広島に勝つことという考え方もあるだろう。ただ物事は1つ上を見ておかないと、現実的に達成するのは簡単ではないと俺は思っている。残留するにしてもまずは優勝争いを目指す。結果的に様々な要因で残留という結果になりもするが、最初から残留が目標では難しい。会社でも、例えば課長なら部長の仕事をやれるようにならなきゃいけないよと言っている。大変だが1つ上の負荷をかけていくことはすごく重要。今回の道しるべに関してもそういう考え方から、あくまで複数得点での勝利に挑もうと伝えた。
目標を達成するにはセットプレーから点を取れるかどうか。セットプレーを得るには攻撃的に行かなければいけない。その回数が増えた中で1点を奪い、これまでやってきたコンビネーションなどで2点3点と取っていくこと。守備的に戦ってきたチームに、ここにきて複数得点で勝てと言ってるわけではないのだから。ここ数試合は追い込まれた状況もありリスクを冒さない戦い方にもなっていたが、もっと早くに降格が決まっていたかもしれない中、わずかでも可能性は残っている。厳しい立場だがやってきたことを示すには絶好の場。自分たちが目指してきたものを発揮して、最後に面白いことを成し遂げたい。
(株式会社コンサドーレ代表取締役GM 三上大勝)