「明治神宮野球大会・大学の部2回戦、青学大2-1福岡大」(22日、神宮球場) 高校の部2試合、大学の部2試合が行われ広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(21)=青学大=は、ドラフト後初の公式戦で安打をマークしたが、試合終盤の守備で左肩を負…
「明治神宮野球大会・大学の部2回戦、青学大2-1福岡大」(22日、神宮球場)
高校の部2試合、大学の部2試合が行われ広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(21)=青学大=は、ドラフト後初の公式戦で安打をマークしたが、試合終盤の守備で左肩を負傷した。プレーは続行も試合終了後に病院へ直行するアクシデントに見舞われた。広島のドラフト2位・佐藤龍之介投手(22)とドラフト4位・渡辺悠斗内野手(22)が所属の富士大は創価大に敗戦。高校の部では創部125年目の広島商が東海大札幌を下して初出場初勝利を果たした。
ドラ1戦士として注目を一身に浴びる舞台でHランプをともした。広島から1位指名されたドラフト会議から早や1カ月が経過した。佐々木が学生野球最後となる大会の初戦で2打数1安打。「『良い選手が来るなぁ!』と広島ファンの方に思ってもらえるように」と意気込んでいた中で“広島初安打”を記録した。
四回先頭での2打席目。しぶとさで魅せた。追い込まれてから低めの球に対し、タイミングは完全に外されたものの、左手1本でコンタクト。打球は三塁前へのゴロとなったが全力疾走で内野安打をもぎ取り、俊足も見せつけた。
その後は得点圏の好機で2度の申告敬遠。相手の福岡大・堀監督が「ピンチではあったけど、佐々木君を乗せることだけはしてはいけないと思った」と語ったように、打席に立つだけで存在感は際立った。主将としても、各イニングの攻撃前に行われる円陣ではナインに指示を出し、統率力も発揮。チームが春秋のリーグ戦、全日本大学選手権、明治神宮大会の4冠を目指す中で好スタートを切った。
ただ、八回の三塁守備で線上のゴロに飛びついた際に左肩を負傷して痛みにもん絶。プレーを続行したが、試合後は病院に直行した。青学大・安藤監督は佐々木の状態について「まだ分からない」と表情を曇らせた。広島の希望の星でもあるだけに一抹の不安は募る。