<明治神宮大会>◇高校・大学の部準々決勝◇22日◇神宮東洋大姫路(近畿・兵庫)が二松学舎大付(東京)に6-1で快勝し、初の4強入りを果たした。背番号10の最速142キロ左腕、末永晄大(こうだい)投手(2年)が、6回7安打無失点と快投。3回3…
<明治神宮大会>◇高校・大学の部準々決勝◇22日◇神宮
東洋大姫路(近畿・兵庫)が二松学舎大付(東京)に6-1で快勝し、初の4強入りを果たした。背番号10の最速142キロ左腕、末永晄大(こうだい)投手(2年)が、6回7安打無失点と快投。3回3安打1失点と力投したエース阪下漣投手(2年)との左右の両輪でリレーした。また、創部126年目の広島商(中国)は初出場初勝利で準決勝に進出。大学の部は青学大(東都)、創価大(関東5連盟第1代表)が勝った。
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東洋大姫路の左のエース末永が、東京王者を丸め込んだ。3回以降は毎回得点圏に走者を背負うが、磨きをかけた内角を突く投球を軸に幾度の窮地を脱した。「どれだけ阪下の負担を軽くしていけるか。今大会ではそれが役割だと思う。少しでも楽にさせてやりたい」と6回7安打無失点の快投で阪下にバトンをつなぎ、初の4強入りへ導いた。
母方の祖父が元阪神外野手の末永正昭氏(77)だ。幼少期から兵庫・西宮市内の実家で同居し、野球を始めたきっかけでもある。「調子が悪くてもふてくされるな」などの助言を胸に秘めている。「(子どものころ)おじいちゃんに野球を教えてもらって育ってきた。できる限りいい姿を見せ続けたい。それが恩返しになると思う」。野球人生で初の全国の舞台で躍動する姿を届けた。
エース阪下は同じ西宮市出身で、小、中と対戦した経験もあり顔なじみだった。現状は背番号1を譲る形となっているが「2番手でいいという気持ちはない。阪下に負けたくない」と闘志を燃やす。23日は決勝進出をかけ、強豪・横浜(関東・神奈川)と激突する。「いつでも行けるように準備して、自分も勝利に貢献したい」と目をギラつかせた。【古財稜明】