＜ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12：侍ジャパン9－6ベネズエラ＞◇22日◇東京ドーム 侍ジャパン才木浩人投手（26）が粘りの投球で勝利を呼び込んだ。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウ…
＜ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12：侍ジャパン9－6ベネズエラ＞◇22日◇東京ドーム
侍ジャパン才木浩人投手（26）が粘りの投球で勝利を呼び込んだ。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」スーパーラウンド第2戦ベネズエラ戦で先発し、5回2安打2失点で1点リードしたままバトンをつないだ。
逆転されて2点ビハインドで迎えた6回には牧秀悟内野手（26）の満塁弾が飛び出した。日本は国際試合26連勝で決勝進出に大きく前進。23日に台湾との第3戦に臨む。
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才木が魂の88球を投げ抜いた。初回から目の覚める真っ向勝負。1回に投じた13球のうち10球が直球だった。1球目からこの日最速の152キロ。奪ったアウトは全て空振り三振だ。「今日は調子が悪かった。できる中でなんとかしのぎながらっていう感じでした」。代表初招集の剛腕は、国際大会ならではのアクシデントにも動じなかった。
前日21日、米国戦後にドーピング検査を受けた。終了したのは日付をまたぐ直前。翌日の先発投手が“夜更かし”を強いられるのは異例中の異例だ。ただでさえ16日の侍ジャパンデビューとなった台湾戦から中5日登板。調整に影響が出そうな計算外の出来事だったが「すごく楽しみな戦いなので、いいピッチングできるように頑張りたいなっていう感じですね」と才木は気丈に答えていた。
報道陣の囲み取材には約2分半、真摯（しんし）に対応した。「相手打線を抑えることだけを考えて腕を振れば問題ない」。最後の質問を締めた後、自ら「すみません、こんな時間まで。なんもないっす。気合と根性っす。ありがとうございました！」と笑顔で球場を後にした。眠りについたのは確実に深夜0時過ぎ。睡眠のリズムが狂ってもガッツを見せた。
2回に2ランを浴び、代表デビューから打者28人目で初失点した。「2ランを打たれたのは悔しい」と話したが、5回2失点でリードしまま勝利のバトンをつないだ。「どうにか粘りのピッチングができてよかったです」。才木が国際大会26連勝の礎を作った。【只松憲】
