◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第2日(22日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72) ツアー通算11勝で7位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が4バーディー、1ボギーでこの日最…

◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー最終戦 JLPGAツアー選手権リコー杯 第2日(22日、宮崎・宮崎CC=6497ヤード、パー72)

 ツアー通算11勝で7位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が4バーディー、1ボギーでこの日最少に並ぶ69で回り、通算5アンダーで3位に浮上した。首位とは4打差。今季は2勝を挙げ、最終戦は7年連続7度目の出場で、6月以来の勝利となるメジャー初制覇を目指す。今夏に連続試合出場は227で途切れたが、タフな“鉄人”は来季フル出場の意向も示した。桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が9アンダーで単独首位を守った。

 無欲で挑むメジャー初制覇へ、硬さはなかった。小祝は難しいピン位置、狭いフェアウェーや風を苦にせず、この日ベストに並ぶ69をマーク。優勝戦線に浮上し「アイアンショットの調子が良くなかったが、伸ばせたのでまずまずのラウンド」と自己評価した。4、6、8番のバーディーはいずれも4~6メートルのミドルパットを決め、スコアをまとめた。

 今季は日本33試合、米・英で各1と計35戦に出場。「今週で(シーズンが)終わるのが、すごくうれしい。今年は今までで一番長く感じた。とくに後半戦、自分の思ったゴルフができなかった」と振り返り、6月のアース・モンダミンカップで勝って以降、優勝から遠ざかる現状を見つめた。メジャーは今回で28回目の挑戦。初タイトルの意欲を問われても「いや、ないです。最後は自分らしく思ったようなゴルフをして終われたら何でもいい」と自然体を強調した。

 タフさも魅力だ。18年の本格参戦1年目から今年8月のNEC軽井沢72まで、227試合(国内ツアー同週の米2試合含む=非公式記録)にわたり連続出場を続けていた。同月のAIG全英女子オープンの前週に国内ツアーを1試合欠場したが、来年について“鉄人”は「全部出る予定」と宣言した。

 2日目を終え、リーダーボードの1つ上には今季9勝目を狙う竹田麗央(りお、21)がいる。ともに野球観戦や海に出掛けるなど、仲のいい後輩の大活躍に「すごいな。楽しく一年過ごしたと思います」と小祝も祝福した。だが、今大会の優勝を譲るつもりはない。第3日(23日)の同組ラウンドはならなかったが「一緒に回れたらうれしいけど、どうなるか」と最終日最終組対決も望んだ。残り2日へ「アイアンショットが左につかまるので修正したい」と、満足いく最終戦へ調整に余念がなかった。(岩原 正幸)

 ◆小祝の国内メジャー ツアーで11勝を挙げているが、メジャーは27回出場して勝利はない(アマ時代の15年、1試合を含む)。最高成績は2位が3度。20年日本女子オープンは最終日に原英莉花と2サムの最終組で回り、4打差2位。23年日本女子プロ選手権は、1打差の単独首位で出た最終日に神谷そらに逆転を許して1打差2位。ツアー選手権リコー杯は21年に2位。今季のメジャー3戦は予選落ち、15位、48位だった。