「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(22日、宮崎CC=パー72) 7位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が4バーディー、1ボギーの69をマークし、通算5アンダーで首位と4打差の3位に浮上した。桑木志帆も69で回り、単独首位を守…
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(22日、宮崎CC=パー72)
7位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が4バーディー、1ボギーの69をマークし、通算5アンダーで首位と4打差の3位に浮上した。桑木志帆も69で回り、単独首位を守った。今季の年間女王、竹田麗央は71で回り、3打差の2位。
無欲な姿勢が、かえって好スコアを生んだのかもしれない。通算11勝を誇りながらメジャー未勝利の小祝は、全体が伸び悩んだ2日目を69で回り、着実にリーダーボードを駆け上がった。悲願のビッグタイトル制覇へ一歩前進。だが、はやる気持ちは「ないです。意外に」と、いつもと変わらない表情で語った。
落ち着きたっぷりな理由は苦手な秋にある。輝かしい通算11勝のうち、9月以降に限れば2勝だけ。「なにかもう、ここ最近は調子が良くなかったので…」と今季も秋は苦戦を感じ、2戦前の伊藤園レディースで予選落ちを喫したばかりだ。
求めるものは悲願達成よりも苦しい秋の終わり。「思ったようなゴルフをして終われたら何でもいいかなあ。今週で終われるのもすごくうれしい」と、正直者らしい“小祝節”で胸の内を明かす。
それでも、最終戦で一つかなえたいものがある。来季から米女子ツアーに旅立つ妹分・竹田との同組ラウンド。「麗央ちゃんと同じ組で回れたらいいけど」。ムービングデーも両者伸ばして最終日最終組での実現なら、この上ない惜別の2サムになる。