「卓球・WTTファイナル」(22日、北九州市立総合体育館) 女子ダブルス準決勝が行われ、佐藤瞳(27)、橋本帆乃香(26)組=ミキハウス=が、陳幸同、銭天一組(中国)を3-0で撃破し、初優勝に王手を懸けた。23日の決勝は、大藤沙月(20)…

 「卓球・WTTファイナル」(22日、北九州市立総合体育館)

 女子ダブルス準決勝が行われ、佐藤瞳(27)、橋本帆乃香(26)組=ミキハウス=が、陳幸同、銭天一組(中国)を3-0で撃破し、初優勝に王手を懸けた。23日の決勝は、大藤沙月(20)、横井咲桜(20)組=ミキハウス=との同門対決となる。

 絶滅危惧種のカットマン同士によるペアが、またも金星を挙げた。1回戦で孫穎莎、王芸迪組(中国)から大金星を挙げたのに続き、準決勝も中国ペアに対し、粘り強くラリーをつなげながら、隙あらば攻撃に転じて効果的に得点を重ねた。佐藤は「苦しい展開が多かったが、我慢比べで勝つことができた」と自賛。橋本は「緊張していて、今もまだ手が震えている」と興奮冷めやらぬ様子で、「最後まで佐藤さんとアイコンタクトを取って、2人でしっかり落ち着いて試合できた。最後まで粘って我慢できた」と胸をなで下ろした。

 決勝は、10月のアジア選手権で日本勢初の優勝を果たした大藤、横井ペアとの同士打ちとなる。普段から練習相手を務めているペア同士の同門対決で年間王者を争うが、佐藤は「やりづらいです」と苦笑いしつつ、「普段(拠点などで)お世話になっている方に恩返しできる最高の舞台が整った。幸せを噛みしめながら、優勝に向かって力を合わせたい」と感慨深げ。橋本も「決勝でまさかの同士討ちだが、せっかく戦えるので、優勝できるように頑張りたい。佐藤さんと力を合わせて試合を楽しみたい」と力を込めた。