砂路線の出世レースとして確固たる地位を築いているのがカトレアステークス(2歳・オープン・ダ1600m)だ。オープンとなって今年で5年目だが、過去の勝ち馬は、GI/JpnI・5勝のレモンポップを筆頭に、羽田盃覇者のアマンテビアンコ、サウジ…
砂路線の出世レースとして確固たる地位を築いているのがカトレアステークス(2歳・オープン・ダ1600m)だ。オープンとなって今年で5年目だが、過去の勝ち馬は、GI/JpnI・5勝のレモンポップを筆頭に、羽田盃覇者のアマンテビアンコ、サウジダービー3着のコンシリエーレ、UAEダービー3着のコンティノアールと、後の活躍馬ばかり。JRAでは唯一の2歳ダートオープンとあって毎年、非常にハイレベルのレースが繰り広げられている。
とりわけ昨年は全体的なレベルが高かった。出走16頭の次走成績は【4-4-2-6】。勝ち馬のアマンテビアンコは交流重賞の雲取賞で2着。15着に大敗したサンライズジパングは芝に挑戦し、ホープフルSで3着と大健闘した。ならば、今年のメンバーにも後の活躍馬が潜んでいるに違いない。中でも要注目の2頭を紹介したい。
まずはキズナ産駒のナチュラルライズ(牡2、美浦・伊藤圭三厩舎)だ。7月札幌の新馬(ダ1700m)は好位馬群で追走。勝負所で内から一気に進出すると、直線で後続を突き放し、6馬身差の圧勝だった。勝ち時計の1分45秒7も優秀で、重賞級の器だろう。
もう1頭、米国産馬のドラゴンウェルズ(牡2、栗東・藤原英昭厩舎)もスケール感がある。父はタピット(Tapit)産駒のフロステッド(Frosted)。10月京都の新馬(ダ1400m)は番手から抜け出し、2着に9馬身差の大楽勝だった。勝ち時計は同日の古馬1勝クラスを1秒2も上回るもの。200mの距離延長がカギとなるが、あっさりがあっても驚けない。
他にも新馬、未勝利でインパクトのある勝ち馬が揃った。未来の大物を探すという意味でも、見逃せない一戦となることは間違いない。