箱根駅伝シンポジウム(報知新聞社後援)が22日、東京・千代田区のよみうり大手町ホールで開催され、元エスビー食品監督の武井隆次氏、広島経大監督の尾方剛氏、上武大監督の諏訪利成氏、安川電機監督の中本健太郎氏、神奈川大の前監督の大後栄治氏らが登…

 箱根駅伝シンポジウム(報知新聞社後援)が22日、東京・千代田区のよみうり大手町ホールで開催され、元エスビー食品監督の武井隆次氏、広島経大監督の尾方剛氏、上武大監督の諏訪利成氏、安川電機監督の中本健太郎氏、神奈川大の前監督の大後栄治氏らが登壇した。

 早大時代は箱根駅伝4年連続区間賞で、早大の花田勝彦監督、城西大の櫛部静二監督と並び、“早大三羽ガラス”と呼ばれた武井氏は、卒業後の2002年にマラソンで釜山アジア大会に出場し銅メダル。山梨学院大時代は2年時に箱根駅伝10区区間賞で総合優勝のゴールテープを切った尾方氏は、卒業後の05年ヘルシンキ世界陸上で銅メダルなど、この日は箱根路からマラソンで日の丸を背負ったレジェンドたちが「箱根路と世界」をテーマに語り合った。

 今夏のパリ五輪では、拓大出身の赤崎暁(九電工)がマラソンで6位入賞。“箱根から世界へ”を体現した熱いレースに、武井氏は「起伏が激しく難しいレースでしたが、入賞者が出ました。技術的なところに日本選手は対応できていたと感じた」と熱弁。尾方氏も、「20キロの距離を走る駅伝は箱根駅伝だけですので、30キロなどの練習が主になります。箱根への練習が自然と生きる」と箱根駅伝が世界へつながっていることを説明した。

 今季は10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝の上位順位が変わらず、1位が国学院大、2位が駒大、3位が青学大。第101回箱根駅伝(来年1月2、3日)へは「3強」の激しい優勝争いが予想される。武井氏は見所について「3強それぞれの強み」と説明。その上で「3校の中で本命は青学大だと思います。層が厚い。駒大は今回王者ではなく優勝を狙う方になりました。山(5区)は山川拓馬くんが登ると思いますが、彼は全日本のアンカーで好走していますので、おもしろい。国学院大は勢いがありますが、山がいない。でも勝ってもおかしくない」と細かく順位予想。集まった観客も、興味深そうだった。