「明治神宮野球大会・大学の部2回戦、青学大2-1福岡大」(22日、神宮球場) 広島のドラフト1位指名・佐々木泰内野手にアクシデントが襲った。三塁守備で左肩を負傷。痛みにもん絶した後、プレーを続行したが試合終了後には病院へ直行し、取材対応も…

 「明治神宮野球大会・大学の部2回戦、青学大2-1福岡大」(22日、神宮球場)

 広島のドラフト1位指名・佐々木泰内野手にアクシデントが襲った。三塁守備で左肩を負傷。痛みにもん絶した後、プレーを続行したが試合終了後には病院へ直行し、取材対応もなかった。

 「4番・三塁」でスタメン出場した佐々木は八回先頭の三塁守備で三塁線への痛烈なゴロにダイブ。捕球に成功したものの、送球には移れずにそのままグラウンドに倒れ込んだ。その後もしばらく起き上がることができずに痛みにもん絶。トレーナーに左肩を支えられて自力で治療を受けにベンチへと下がった。

 まさかの事態に場内は凍りついたものの、約5分の治療の後、佐々木はグラウンドに姿を見せ、プレーを続行。この姿には相手の福岡大スタンドからも大きな拍手が起こった。その後、走る際には左手でユニホームの襟を持ちながら移動。ワールドシリーズでドジャース・大谷が左肩を負傷した時のような走り方となっていた。

 試合には最後まで出場したが、試合終了後はチーム本隊と離れて球場を後にし、病院へと直行した。青学大・安藤監督は佐々木の状態に関しては「左肩です。(プレー続行は)本人が『行ける』ということだったので行ってもらった。(脱臼かは)まだ分からないです」と心配そうな表情を浮かべた。

 佐々木はこの日の一戦がドラフト会議初の公式戦だった。打撃では2打数1安打。四回に三塁への内野安打を放った。得点圏の好機では2度の申告敬遠で出塁し、存在感の大きさを示していた。