「キックボクシング・RISE」(23日、後楽園ホール) 前日計量が22日、都内で行われ、出場全20選手が一発でパスした。 RISEフライ級王座の初防衛戦を行う数島大陸(21)=及川道場=は、フェイス・トゥ・フェイスで挑戦者の那須川龍心(1…
「キックボクシング・RISE」(23日、後楽園ホール)
前日計量が22日、都内で行われ、出場全20選手が一発でパスした。
RISEフライ級王座の初防衛戦を行う数島大陸(21)=及川道場=は、フェイス・トゥ・フェイスで挑戦者の那須川龍心(18)=TEAM TEPPEN=の胸に左拳を突きつけ、早くも闘志全開。
「那須川龍心選手はすごい強いと思っている。簡単に勝てないと思ってる中で、圧倒して勝つことでフライ級の価値も数島大陸の価値も上がる。タイトルマッチより龍心に勝つことの価値が大きいのかな。もう1ランクレベル上がれることの方が大きい」と試合を位置づけ、「挑戦者の気持ちで1ラウンドからつぶしにいく。過去最高に仕上がったと思うし、(肌の)黒さも過去最高に仕上がったと思うので問題ない」と、最初からフルスロットルで臨むことを宣言した。
今回が初のタイトルマッチとなる龍心は「ここまで来るのにすごい長かったような短かったような。やってきたことを全てぶつけてベルトを取りに行こうと思っています。今まで一番いい調整ができた。これ以上ないくらいに仕上がった。もう怖いものはない」と意気込みを述べた。
兄でプロボクサーの那須川天心が先月、ボクシングでは初タイトルとなるWBOアジア・パシフィックバンタム級王座を獲得しており、龍心は「天心より先にベルトを取りたかったのが本音。先に取られちゃったけど、先に取ってくれたんで、自分も取らないとダメだと思うし、比べられる部分もあるので、越えていけるような試合をしていきたい」と、兄弟戴冠を宣言。
天心はキックボクサー時代の2015年に2回KOで初タイトルとなるRISEバンタム級王座を獲得しており、「あんま意識してないけど、10年越しということもあって、ここは俺が取らないと行けないのかな、取るためにこの試合があるのかなと思っています」と、運命的なものを感じている。
試合の山場を聞かれると「4、5(ラウンド)とかじゃないですか。未知の領域なんで、やってみないと分からないところ」としつつも、「最初からブッ倒しにいくつもり。5ラウンドもたせるつもりはない」とも話し、「自分にとってベルトを取ることによって出世試合になるのかなと。初めて挑むベルトがRISEのベルト。出世するいい機会かなと思ってます」と試合を位置づけた。
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今大会で引退セレモニーを行う秀樹(33)=新宿レフティー=が、記者会見を行った。昨年8月26日の大田区総合体育館大会で引退試合を行い、チャンヒョン・リーに判定勝ちしていた。
秀樹は「どんなシチュエーションでも勝つコンディションに準備していかなくちゃいけないというメンタルを作り上げるのは、もう絶対できないくらい集中して取り組んだので、やり切ったなという思いでいます」と引退試合を振り返った。
キックボクシング人生を「めちゃくちゃつらかった。でも残るものが大きかったと思っています。後悔はありません」と総括し、「今後は学びを次のライフステージに生かしていきたい」と話した。現在は所属ジムでトレーナーを務めており、「後輩の育成だったり、一般の方にキックボクシングの素晴らしさを伝えていけたらなという思いで過ごしています」という。
セレモニーには「選手としてのマインドをもう一度よみがえらせて上がりたい」といい、「ここ2週間ほど追い込み練習を行った。いま68(キロ)ぐらい。ライト級とはほど遠いが、食事のつらいこととか思い出して」と、セレモニーのために練習していると仰天告白していた。