例年5月に開催される小豆島オリーブマラソン全国大会について、香川県小豆島町は20日、来年は「大阪・関西万博」と「瀬戸内国際芸術祭」(瀬戸芸)の開催時期と重なり、スタッフ不足などが予想されるとして、中止を発表した。40年余り続く同大会が「人…

 例年5月に開催される小豆島オリーブマラソン全国大会について、香川県小豆島町は20日、来年は「大阪・関西万博」と「瀬戸内国際芸術祭」(瀬戸芸)の開催時期と重なり、スタッフ不足などが予想されるとして、中止を発表した。40年余り続く同大会が「人手不足」を理由に中止となるのは初めて。

 同大会は1978年に始まり、小豆島町長が会長の推進会が主催している。2020~22年は新型コロナの感染拡大防止を理由に中止となり、来年で48回目となる予定だった。

 事務局を務める町によると、これまでは瀬戸芸の開催年にも実施されてきたが、来年は大阪・関西万博も同時に開催され、準備にあたる町職員らが足りず、島内の宿泊施設の不足も予想されることを考慮した。コロナ禍で、島内の宿泊業者が規模を縮小したり閉業したりし、従来ほど参加者らを受け入れられなくなったことも理由だという。

 大江正彦町長は町の公式サイト上で、「楽しみにされていたランナーの皆様にはおわびを申し上げたい」としたうえで、「開催時期やコースの見直しを図る時期にきているとの意見もある」とのコメントを出した。(山田健悟)