「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第1日」(21日、宮崎CC=パー72) 桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66で回り、メジャー自身初の単独首位発進を決めた。11番パー5では会心のイーグルを奪い、…
「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第1日」(21日、宮崎CC=パー72)
桑木志帆(21)=大和ハウス工業=が1イーグル、4バーディー、ボギーなしの66で回り、メジャー自身初の単独首位発進を決めた。11番パー5では会心のイーグルを奪い、シーズン歴代最多タイとなる今季13個目を記録。初優勝を含む2勝を挙げて絶賛成長中の21歳が、イーグル女王と今季最後のメジャータイトル優勝を狙う。1打差の2位に竹田麗央と原英莉花。大会2連覇中の山下美夢有は2打差の4位とまずまずのスタートを決めた。
メジャータイトルも、イーグル女王も譲れない。桑木の11番パー5。残り226ヤードから3Wで放った第2打はピンの奥5メートルについた。高麗グリーンの芝もきっちり読み切り、20~21年の勝みなみが記録したシーズン歴代最多に並ぶ今季13個目のイーグル。そして、ボギーなしの18ホール完走でメジャー自身初の首位発進。「全部いい感じ」と自然に口角が上がった。
年間女王争いはすでに決着。だが、し烈なタイトル争いはまだ残っている。大会前の今季イーグル数は1位だったが、2位・竹田との差はわずか一つ。その竹田は先に9番でイーグルを奪ったが、会心の11番で並ばせない。「麗央ちゃんとは距離も違うので」と謙遜しながらも、堂々の単独首位を守った。
イーグル奪取に最も大事なことは、やはり飛距離だ。「去年は無理だったホールでも2オンできている」。昨年からトレーナーを付け、地道に取り組んできたトレーニングの成果を今季は発揮。1Wの飛距離は、この1年で20ヤード向上と飛ばす力がぐんと伸びた。
シーズンで2勝して迎える最終戦は、昨年よりも確かな成長が感じられた。初出場の昨年は72が精いっぱいだったコースで、初日からいきなり66のビッグスコア。「去年はすごい苦しみながらのラウンド。それに比べたら、これだけバーディーを取れているのは本当に上でき」と手応えがにじむ。
トッププロの時流となっている米女子ツアー本格挑戦は、もちろん桑木も目指すところ。今大会の優勝で得られる複数年シードは海外挑戦の後押しにもなる。成長著しい21歳がビッグタイトル獲得で世界を目指す。