「ラグザス presents WBSCプレミア12・2次リーグ、日本代表9-1米国代表」(21日、東京ドーム) 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は東京ドームで2次リーグが始まり、1次リーグB組1位の日本は9-1で…

 「ラグザス presents WBSCプレミア12・2次リーグ、日本代表9-1米国代表」(21日、東京ドーム)

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は東京ドームで2次リーグが始まり、1次リーグB組1位の日本は9-1でA組2位の米国に大勝した。小園海斗内野手(24)が2打席連続本塁打を含む3安打7打点の活躍。1次リーグから6連勝で、2019年から続いている国際大会の連勝は25に伸びた。日本は22日にベネズエラ、23日に台湾と対戦。2次リーグの上位2チームが24日の決勝に進む。

 絶好調男が大暴れだ。大会初戦から出場5試合連続安打とし、勝ち越しのV打&2発で計7打点と神がかった躍動を披露。「自分でも興奮しています」。野球大国の米国に対し、小園が持ちうる能力を遺憾なく発揮した。

 まずは同点の五回2死一、三塁だ。右翼に勝ち越しの2点適時三塁打を放って勢いに乗ると、2点リードで迎えた七回だった。1死一、二塁から高めの直球を一振り。高く舞い上がった打球は、大歓声を受けながら右翼スタンドに飛び込む3ラン。「入ってくれて本当に良かったです」。一塁ベンチに戻ると、ナインから笑顔で祝福され、ド派手なアイブラックが目立つ小園の頬も緩んだ。

 極め付きは7-1の八回2死一塁だった。またしても強振すると、次は右翼席上段への2ランに。今季レギュラーシーズンで2発だった男が一夜で2発。プロ入り後、公式戦でも1試合2発は自身初となり、お立ち台では「狙ってなかったですけど、シーズン中2本しか打ってなくて、ここで2本打てたので。なんか…打てて良かったです」と頭をかき、ファンの笑いを誘った。

 驚異の1試合2発の裏には10月の秋季練習での打撃フォーム改造があった。今季は「打球が飛ばん…」と悩み続けた中で、「飛ばない打ち方をしていた」と自己分析。シーズン終了後に感覚的な部分からフォームを見つめ直して日本代表での戦いに臨み、「いつもよりかは(打球が)飛んでいるんじゃないかな」と手応えをにじませていた中での大当たりとなった。

 重要な2次リーグ初戦での大勝に井端監督も「焦らず攻撃できた結果。良いスタートができた」と充実感。大会6連勝となった日の丸の中心には小園がいる。

 ◆小園海斗の侍成績 昨年11月に行われた「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ」で侍トップチームに初選出されると、全4試合に2番、もしくは3番・遊撃で先発出場し全試合で安打を記録。17打数7安打2打点、打率・412と暴れた。今大会も出場5試合すべてで安打を放ち、うち4戦がマルチ。24打数10安打、2本塁打、8打点、打率・417と当たっている。