米大リーグ機構は20日(日本時間21日)、サイ・ヤング賞投手を発表し、ナ・リーグはブレーブスのクリス・セール(35)、ア・リーグはタイガースのタリク・スクバル投手(28)が選ばれた。両左腕ともに初受賞で、勝利数、防御率、奪三振の「投手3冠」…

米大リーグ機構は20日(日本時間21日)、サイ・ヤング賞投手を発表し、ナ・リーグはブレーブスのクリス・セール(35)、ア・リーグはタイガースのタリク・スクバル投手(28)が選ばれた。両左腕ともに初受賞で、勝利数、防御率、奪三振の「投手3冠」を獲得していた。両リーグともに投手3冠達成は、11年のタイガース・バーランダーとドジャース・カーショー以来12年ぶり4度目。

15勝4敗、防御率2・91だったカブス今永昇太投手(31)は、3位票7、4位票8、5位票11を集めたが、38点でナ・リーグ5位だった。

大リーグ14年目のセールは今季、レッドソックスから移籍し、自己最多の18勝3敗、防御率2・38、225三振と圧倒的な成績を残した。30人中26人の1位票を獲得した。エースのストライダーが開幕直後に右肘手術で離脱する中、先発の柱としてチームを支えた。ブ軍投手の受賞は、98年のトム・グラビン以来26年ぶり8人目。

史上5番目の年長初受賞となったセールは「自分にとって大きな意味がある。今夜は特別だ。元ブレーブスのマダックスが発表したから『僕かも、僕かも』と家族に言っていた。若い頃、ずっと見上げていた賞。子供にも諦めるなと言えるよ。たくさんテキストメッセージをもらった。皆さんに感謝したい。アトランタのクラブハウスは最も快適だ」と笑った。

スクバルは20日に28歳の誕生日を迎えたメジャー5年目で、これまでの自己最多は21年の8勝だった。先発右腕のフラハティがドジャースに移籍する中で、ローテーションの中心として奮闘。今季は18勝4敗、防御率2・39、228三振を奪った。1位票30は満票だった。タ軍投手の受賞は13年のマックス・シャーザー以来11年ぶり6人目。

後半戦の驚異的な追い上げでポストシーズン進出の原動力となった左腕は「シーズンの最後に幸せなチームは1つだけだが、それでも、このチームの一員として過ごせたのは本当に楽しかった。思い出と経験は、間違いなく今後のチームにとって役立つ。ここからさらに上を目指していくだけ」と喜びを語った。