NBAレイカーズの八村塁が日本バスケットボール協会(JBA)や日本代表に私見を述べたことを受け、同協会の渡辺信治・事務総長は20日、宇都宮市内で取材に応じ、「発言を非常に重く受け止めている」とコメントした。 八村は13日の試合後の記者会見…
NBAレイカーズの八村塁が日本バスケットボール協会(JBA)や日本代表に私見を述べたことを受け、同協会の渡辺信治・事務総長は20日、宇都宮市内で取材に応じ、「発言を非常に重く受け止めている」とコメントした。
八村は13日の試合後の記者会見で、「あまり言いたいことではない」と断り、言葉を慎重に選びながら、JBAに対し、強化や未来の子どもたちのためではなく「お金目的があるような気がする」と苦言を呈した。 渡辺氏によると、これはパリ五輪前の7月に行われた韓国との強化試合のこと。八村は合流前にコンディション調整のため、国内での強化試合は出場しないことを伝えていたが、欠場の発表が試合直前になったことだと説明した。
渡辺氏は「(JBAからすると)日本に来て、もし可能なら出ていただけるんじゃないかと希望的観測があった。八村選手を商業目的のために引っ張った意図はなかったが、ミスコミュニケーションがあったと思う」と反省し、「彼に負担をかけてしまった」と責任を口にした。
また、八村が「男子のことを分かっている、プロとしてもコーチをやっていたことがある、そういう人がなってほしかった」と述べた部分は、2028年ロサンゼルス五輪を見据えて続投が決まったトム・ホーバス監督であることも説明。 これについて渡辺氏は「28年の五輪に向けてはトム・ホーバス監督の下で、しっかりと五輪で成績残すことを目指し進んでいくことはJBAも最大限にバックアップしていくところで確認している。ホーバス監督は、女子の銀メダル、男子のパリ五輪出場権獲得の実績、若手選手の育成、発掘、様々な点で非常に秀でた点がある。彼が監督として最適だと判断した。この決定は変わることはない。多くの選手、関係者もリスペクトする世界的なレベルのコーチであることは間違いないと思っている」と現体制での続投は揺るがないことを強調した。