9試合で9得点を挙げる小川。「リンクマンとしても機能できる」との評価も聞こえた(C)Getty Images 敵地でストライカーとしての真骨頂を発揮した。 11月19日、サッカー日本代表はワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国とのゲーム…
9試合で9得点を挙げる小川。「リンクマンとしても機能できる」との評価も聞こえた(C)Getty Images
敵地でストライカーとしての真骨頂を発揮した。
11月19日、サッカー日本代表はワールドカップ(W杯)アジア最終予選の中国とのゲームに臨み、3‐1で勝利。アウェーの大観衆に包まれながらも3得点をもぎ取り白星を手にしている。この試合では、ワントップで先発した小川航基が2ゴールを挙げるなど、得点力の高さをみせつけている。
【動画】小川航基が決定力を見せつける!伊東純也のクロスにあわせた中国戦のゴラッソをチェック
1点目は、0-0のまま試合が経過し迎えた39分に生まれた。久保建英のコーナーキックを小川が頭で合わせ、強烈なヘディングシュートを中国ゴールに叩き込んだ。
日本は前半終了間際にも板倉滉の得点でリードを広げると、中国も後半開始早々にFWリン・リャンミンのゴールで反撃。中国の追い上げムードが高まるかと思われた中、53分、小川がまたも決定的な仕事をする。右サイドの伊東純也から送られたクロスボールを再び頭で押し込み、背番号19が追加点をもたらした。
日本はその後、中国の反撃を許さず、3‐1のまま試合を終えている。小川はこの試合のゴールにより、今回のW杯最終予選、通算4得点。また前回のインドネシアとのアウェーゲームでも得点に絡むなど、スタメン出場した2試合で結果を残している。
このパフォーマンスは海外でも大きな反響を呼んでおり、米メディア『ESPN』では、「27歳のコウキ・オガワは火曜日の試合で2つの正確なヘディングシュートを決め、サムライブルーを勝利に導いた」と報じた。
今回の小川の出場が、負傷し未招集となっている上田綺世に代わっての抜擢であると伝える同メディアは、「ウエダの不在は感じられなかった」として、「オガワは期待を裏切らなかった」などと印象を綴っている。
また、これまでの足跡を振り返り、「やや遅咲き」と評するとともに、現所属のNECに移籍し欧州移籍を果した経緯についても、J2でのプレーが長かったことを踏まえ、「NECが獲得したのは驚きだった」と異色のキャリアであると強調。
その上で、現在の国際舞台での活躍ぶりに言及。同メディアは「日本代表でバックアップオプションとして過ごすことが多かったにもかかわらず、中国戦での2得点により、代表9試合で9ゴールという驚異的なペースを維持している」と指摘。さらに、「この2試合では、ターゲットマンとしてのベストプレーを見せた一方で、リンクマンとしても機能できることを証明した」と称える言葉を並べている。
攻撃面におけるスキルを絶賛するなど、海外メディアからの小川への総合的な評価は極めて高い。そして、勝利の立役者となったこの試合の働きは、自らがFWのオプションという役割にとどまらないことを、明確に示すものだったとも言えるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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