大谷翔平の後払い契約で…ド軍はソト獲りの「チャンスがある」 ヤンキースからFAとなった26歳のフアン・ソト外野手は19日(日本時間20日)、単年2100万ドル(約32億4800万円)のクオリファイング・オファー(QO)提示を拒否した。今オフ…

大谷翔平の後払い契約で…ド軍はソト獲りの「チャンスがある」

 ヤンキースからFAとなった26歳のフアン・ソト外野手は19日(日本時間20日)、単年2100万ドル(約32億4800万円)のクオリファイング・オファー(QO)提示を拒否した。今オフのFA市場最大の目玉である26歳を巡っては大争奪戦の様相で、ドジャースも今週に面談予定とされている。地元メディア「ドジャース・ネーション」は大谷翔平投手がソト獲りを後押ししていると伝えている。

 同メディアはX(旧ツイッター)に「ドジャースはダークホースだ。オオタニが契約の97%を2034年まで先送りにしたことでチャンスがあることになる」と記し、司会のダグ・マッケイン氏が、ソト争奪戦について語る動画を投稿した。

 その中でマッケイン氏は「ドジャースがダークホースだと思っている。その理由はショウヘイ・オオタニと契約したことが、7億ドル(約1083億円)を手放したことではないと覚えていなければならないからです。違います。彼は年6800万ドル(約105億円)分ずつを後払いにしたんです。年6800万ドル。あの契約の97%を、2034年まで」と述べた。

 さらに「彼らはショウヘイ・オオタニで儲けている。ドジャースはショウヘイ・オオタニで1億2000万ドル(185億6000万円)以上を儲けたと噂されている。彼の超大型契約は元が取れているだけでなく、利益もあげているという稀なケースです」と説明する。

 そして「ショウへイと契約したことが、他のスターとの契約を妨げることはないはず。逆に助けになるはずだ。なぜなら彼が後払いにしたことで彼らには現金があるだけでなく、稼いでもいる。スポンサーも増え、ユニホーム、チケット、商品も売れて。ポストシーズンも勝ち上がってワールドシリーズも制した。ショウへイ=ポストシーズンで勝ち上がっていけるということになり、後払い契約で現在のキャッシュが増える。だから、彼らは(ソト争奪戦)でダークホースになるべきなんです」と主張した。

 大谷は10年総額7億ドルで契約したが、そのうちの97%を後払いにしてペイロールに余裕を作り、他の補強ポイントに資金を充てられるようにした。さらに大谷加入効果でチームは潤った。1000億円規模とされるソト獲りに向け、“二重に貢献”しているといえそうだ。ソトを巡ってはドジャースの他にヤンキース、メッツ、レッドソックス、ブルージェイズ、フィリーズが参戦するとされている。果たしてどんな形で決着するだろうか。(Full-Count編集部)