東京・墨田区スポーツ協会に加盟する「墨田区ラグビーフットボール協会」(しもむら緑会長、大谷浩一郎理事長)が創立10周年を迎え、東京・錦糸町の東武レバントホテル東京で記念祝賀会を開催した。山本亨区長や松島みどり衆院議員ら126人が出席。ラグ…

 東京・墨田区スポーツ協会に加盟する「墨田区ラグビーフットボール協会」(しもむら緑会長、大谷浩一郎理事長)が創立10周年を迎え、東京・錦糸町の東武レバントホテル東京で記念祝賀会を開催した。山本亨区長や松島みどり衆院議員ら126人が出席。ラグビーの地域浸透とラグビーを通じた子供たちの健全育成に向けて、組織のこれからの10年の“スクラム強化”を誓った。

 2014年に創立した墨田区ラグビーフットボール協会は昨年、墨田区スポーツ協会(澁谷哲一会長)に加盟し、今年5月には錦糸公園野球場で初めてラグビーの区民スポーツ大会を開催。未就学児や小学生のラグビー体験会や、高校生を対象としたラグビークリニックを行うなど、地域から「日本代表の選手が出ることを期待」(山本区長)しつつ、積極的な活動を進めている。

 式典で、しもむら緑会長は設立10年の歩みを、ラグビーの精神「One for all,all for one」の言葉通り、地域協力のたまものだったと関連企業・団体、関係者へ謝意を述べた上で、これからの10年も「子供たちのために、夢をあきらめず果敢に挑戦していく、失敗してもまた立ち上がって夢に向かって走っていく体制がしっかり整えられるよう、子供たちが大きくなってもラグビーが続けられるよう、一歩また一歩と進んでいきたい」と話した。

 式典に先立ち、日本ラグビーフットボール協会元副会長でアドバイザリーボードの山本巧氏が基調講演。ラグビーは「人と人とのつながりを大切にするスポーツ」とし、ブランドメッセージとして「人 つながる 墨田区」を掲げる「すみだの風土こそがラグビーを受け入れる素地がある。地域のラグビー発展こそ日本のラグビーのカギであるのは間違いない」と言葉に力を込めた。

 今年12月1日には錦糸公園野球場で再び区民スポーツ祭(秋季大会)を開催する。全世界200以上の国にネットワークを形成する奉仕団体で地元の「東京向島ロータリークラブ」から寄贈された可動式のラグビーポールもお披露目され、ラグビーの地域普及活動を加速させる。大谷浩一郎理事長は「(ラグビーを通じて)すみだが活気があって、明るくて、元気なまちなんだという、そんな活動も目指している。ぜひ今後も引き続きご支援いただきたい」と話し、最後は三本締めでしめくくった。