「広島紅白戦、白組1-1紅組」(19日、天福球場) 広島・常広羽也斗投手(23)が19日、今秋ラスト実戦となった紅白戦に先発し、2回無安打無失点、5奪三振の快投を見せた。カットボールとフォークがさえ渡り、打者陣を制圧。秋の集大成となったマ…
「広島紅白戦、白組1-1紅組」(19日、天福球場)
広島・常広羽也斗投手(23)が19日、今秋ラスト実戦となった紅白戦に先発し、2回無安打無失点、5奪三振の快投を見せた。カットボールとフォークがさえ渡り、打者陣を制圧。秋の集大成となったマウンドを最高の形で締めくくった。試合後には新井監督が、来春キャンプでの1軍スタート内定を明言。進化が止まらない右腕から目が離せない。
確かな成長の跡を日南のマウンドに刻んだ。投げ終えた常広の表情に充実感がにじむ。圧巻の奪三振ショーで、収穫の秋を締めくくった。
「置きにいくんじゃなくて、しっかり腕を振った。どういうボールを投げたいのか意図を持って投げることを意識しました」
最後のアピールに燃える野手陣を、寄せ付けなかった。初回先頭の中村奨を外角のカットボールで見逃し三振。内田に対してもカットボールで空を切らせた。二回はフォークを決め球に連続三振を奪うなど、計5奪三振。「三振を取れるのは自分の長所」と納得顔だった。
新井監督も快投に目を細めた。「フォークもすごかった。ちゃんと課題を持ってやれている。キャンプの最後にいいものを見せてもらった」と高評価。来春キャンプについて問われると、「決まっているよ」と1軍スタートを明言。「来年が楽しみ」と期待を寄せた。
常広にとっては初の秋季キャンプ。5日に行われた侍ジャパンとの練習試合では先発し、2回無失点と貴重な経験を積むなど、計4試合に登板した。試合のない日でも、連日のブルペン入り。宮崎での日々を「いい時間になった」と総括した。
オフは、昨春のキャンプで出遅れた反省を生かし「今ぐらいの感じで(2月のキャンプに)入れるように、肩周りやインナーをトレーニングする」と見通しを明かした右腕。2年目の来季は、チームに欠かせないピースになってみせる。