◆2026年北中米W杯アジア最終予選▽第6戦 中国1―3日本(19日、中国・アモイ) 日本は中国を3―1で下し、年内最終戦を勝利で締めくくった。前半にセットプレーから2点を奪い、後半にもFW小川航基がこの日2点目を挙げた。3得点は全てヘディ…
◆2026年北中米W杯アジア最終予選▽第6戦 中国1―3日本(19日、中国・アモイ)
日本は中国を3―1で下し、年内最終戦を勝利で締めくくった。前半にセットプレーから2点を奪い、後半にもFW小川航基がこの日2点目を挙げた。3得点は全てヘディングで生まれた。
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小川が入ることで、高さという武器が新たに日本に加わった。彼は中央に構えて、点を取るのが仕事。ポジションどりも、飛び込むタイミングもいいし、ゴールという結果を見事に残した。今の代表はサイドが強いので、中央に高さがあることは大きい。これまでは上田綺世のほうが信頼を得ていたが、変わる可能性も出てきたのではないか。どちらが先発で出てもおかしくない状況だと思う。
前半は中国がコンパクトな陣形を保つなど奮闘し、なかなか点が取れなかった中で、セットプレーの武器で点を取ることができた。今まで、セットプレーは日本の武器ではなかった。小川の存在は大きいし、2点が取れたことは大きい。
途中からの出場だったが、鎌田はやはりセンスが違う。周りを使うことができて、プレー選択にセンスが感じられる。
代表チームの個の能力、技術は間違いなく上がっている。一方で、失点場面は球際の甘さが見られた。2―0でリードしているという状況ではあったが、奪い合いで負けるシーンが続き、最後もシュートを打たれてしまった。アジアなら問題ないかもしれないが、世界のトップにいくためには、守備に回った時の球際の部分に課題はある。(元日本代表FW・鈴木隆行)