「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」を戦う日本代表が19日、1次リーグB組を戦った台湾から帰国。21日に2次リーグ初戦の米国戦(東京ドーム)を迎える。阪神・森下翔太外野手(24)は、1次リーグではチーム3冠に加え、両…

 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」を戦う日本代表が19日、1次リーグB組を戦った台湾から帰国。21日に2次リーグ初戦の米国戦(東京ドーム)を迎える。阪神・森下翔太外野手(24)は、1次リーグではチーム3冠に加え、両組通じて最多の10得点とB組の首位打者と大活躍。チームの勝利を最優先に考えながらも、今後の活躍次第で主要国際大会の最年少MVPが見えてきた。

 桃園空港で多くの野球ファンに囲まれながら、森下はビシッとスーツを着こなして出発口に向かった。21日からの2次リーグを「本番」と表現。さらなる激戦が幕を開けようとしている。「勝つことだけを意識してやりたい」。目標の世界一へ、勝利だけを追求した。

 名古屋で1試合、台湾で4試合を戦った。次は東京ドームが舞台。「ホームの環境でできるので、味方につけたい。緊張感もあると思いますけど、自分のプラスになればいい形になる」。台湾では強烈なアウェーも体感。日本応援団の大歓声に期待した。

 チームの勝利が最優先ではあるが、森下には一つの快挙が見えている。19年の第2回プレミア12では鈴木誠也(現カブス)が8試合で打率・444、3本塁打、13打点でMVPを獲得。当時25歳での受賞で、主要国際大会では06年WBCの松坂大輔、17年WBCのストローマン(米国)の26歳を抜き最年少だった。

 森下は24歳で1次リーグの5試合を打率・571、1本塁打、6打点。チーム3冠に加えて、B組の首位打者で10得点は両組でトップの数字と圧倒的な成績を残してきた。世界一へと導けば最年少MVPの可能性はグッと高まるが、本人は至って冷静だった。

 「(意識は)しないっすね。日本が勝たないと意味がないと思う」

 求めるのは勝利だけ。台湾戦、キューバ戦と2試合連続無安打に終わっても、チームが勝ったことで18日のドミニカ共和国戦で3安打を記録できたと自己分析。「60%、65%は試合で出せるかな」と絶好調ではないが、微調整で100%になれば、どれほど爆発するのか。日本に到着後には「もうあと4試合しかないので、やれることをしっかり出し尽くして、世界一になって終わりたいと思います」と改めて気合。MORISHITAなら、世界一と最年少MVPの獲得も夢物語ではない。