メジャー通算3089安打のイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が18日(日本時間19日)、25年の米野球殿堂入り候補にノミネートされた。全米野球記者協会(BBWAA)が発表した。日本人のノミネートは、13年の野…
メジャー通算3089安打のイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が18日(日本時間19日)、25年の米野球殿堂入り候補にノミネートされた。全米野球記者協会(BBWAA)が発表した。
日本人のノミネートは、13年の野茂英雄氏、17年の松井秀喜氏に次いで3人目。これまでに殿堂入りを果たした日本人選手はいないが、イチロー氏は初年度での殿堂入りが有力視されている。
記憶にも記録にも残る活躍をしたイチロー氏が、日本人初の快挙に1歩前進した。引退から5年が経過し、日本人選手では3人目のノミネートとなった。BBWAAに在籍して10年以上の記者による投票(最多で10人連記)で75%以上の票を得れば殿堂入りとなる。ハードルは高いが、積み上げた実績は、初年度での殿堂入りにふさわしい。
メジャー1年目の2001年、スピードと打撃テクニックで全米に衝撃を与えた。リーグ最多の242安打を放ち、打率3割5分で首位打者、56盗塁で盗塁王を獲得。史上2人目の新人王とMVPを同時受賞した。チームはMLB最多の116勝を挙げて地区優勝。1番打者としてポストシーズン進出にも貢献した。
2年目以降も安打を量産し続け、04年にはジョージ・シスラーの大リーグ記録を84年ぶりに更新するシーズン262安打をマークした。打率3割7分2厘で2度目の首位打者も獲得。さらに10年まで史上初の10年連続200安打を達成した。リーグ最多安打を7度獲得した。1年目からゴールドグラブ賞に10年連続で選出されるなど、守備でも超一流の成績を残した。
12年途中にヤンキースへ移籍し、15、16年はマーリンズでプレーし、16年に史上30人目の通算3000安打に到達した。18年から古巣マリナーズに復帰し、19年に日本での開幕シリーズで引退を発表した。
メジャー通算2653試合で9934打数3089安打、117本塁打、780打点、打率3割1分1厘。3089安打は、メジャー史上25位。
投票結果は25年の1月21日(同22日)に発表される。