「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(12月31日、大田区総合体育館) ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35)=志成=が、12月31日に東京・大田区総合体育館で同級王者のフェルナンド・マルティネ…

 「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(12月31日、大田区総合体育館)

 ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者の井岡一翔(35)=志成=が、12月31日に東京・大田区総合体育館で同級王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)とダイレクトリマッチを行うことが18日、発表された。7月に0-3の判定で敗れて王座を失って以来の再戦。恒例の大みそか興行で「もう一度戦って彼に勝ちたいという気持ちが強かった」と思いを明かし、完全決着を宣言。また、4月の試合で前日計量に失敗して6カ月のライセンス停止処分を受けていた堤駿斗(志成)が、フェザー級からスーパーフェザー級に階級を上げて復帰し、WBAの挑戦者決定戦に臨む。

 「ザ・グレート・リベンジ」と銘打たれた大一番に臨む井岡は「必ず彼にリベンジしたい」と、強い思いを語った。

 敗戦後の心の移ろいを「果てしなく悔しい気持ちだったけど、人生においてボクサーとして戦いが続く中で、敗者として全てを、自分の感情を受け入れて前に進んでいく」と説明。その中で最も望む試合はマルティネスとのダイレクトリマッチだったといい「実現しなくても現役を続けようという気持ちがあったし、もう一度はい上がれる姿、立ち上がる強さを見せたいなという思いが強かった」と再戦交渉を進めた。

 6カ月弱という短期間でリベンジは可能なのか。井岡は試合のたびに「自分の中で破壊と再生が生まれて、やってきたことを壊して新たに何かやっていくことが大体だけど、今回は大きくそれを破壊と再生の中で変えられるきっかけ、チャンスだと思う」と話し「自分の中で大きく変化してやっていこうと思う」と、“シン・井岡”を披露するつもりでいる。

 過去、再戦は3度行って全勝とめっぽう強い。「そういうところ(前戦で得た情報)をどううまく使っていくかが重要かなと思う」と鍵を口にし、「とても大きな試合だと思うし、それ(今回のチャンス)を逃すことがあれば、またチャンスが巡って来ることもないと思う」と、不退転の決意を口にしていた。