今季限りでの引退を発表していたDeNA・大田泰示外野手(34)が18日、神奈川・横浜市の球団事務所で引退会見を行った。今秋に戦力外通告を受け現役続行の道を模索したが他球団からのオファーはなく、16年間のプロ生活に終止符を打つことを決意。「…

 今季限りでの引退を発表していたDeNA・大田泰示外野手(34)が18日、神奈川・横浜市の球団事務所で引退会見を行った。今秋に戦力外通告を受け現役続行の道を模索したが他球団からのオファーはなく、16年間のプロ生活に終止符を打つことを決意。「まだまだ野球をやりたいという気持ちはありますけど、プロ野球選手としてやれる環境がなければプレーできない。今は後悔とかはないです」と涙は見せなかった。

 東海大相模から2008年度ドラフト1位で巨人に入団。「ゴジラ2世」と呼ばれ背番号「55」をつけた。「期待をされている中でスタートして、背番号に見合った活躍はできない中、重圧を感じることも正直あった」と当時の率直な思いも口にした。

 だが、その苦渋の経験が自身のキャリアを切り開いた。日本ハムで強打者としてブレーク。計3球団を渡り歩き「高校時代に慣れ親しんだ横浜スタジアムでプレーできた。大きな1ページだった」と感慨をにじませた。

 今後に関しては「野球界に還元できるような活動をしていきたい」と大田。白球の世界にこれからも貢献していく。