元阪神でメッツからFAになった藤浪晋太郎投手がプエルトリコで開催されているウインター(W)リーグに参加し、先発投手として奮投している。 来季のメジャー復帰を目指す藤浪はカロリーナに所属。ここまで2試合に先発し、防御率3・86の成績を残して…

 元阪神でメッツからFAになった藤浪晋太郎投手がプエルトリコで開催されているウインター(W)リーグに参加し、先発投手として奮投している。

 来季のメジャー復帰を目指す藤浪はカロリーナに所属。ここまで2試合に先発し、防御率3・86の成績を残している。

 2度目の先発となった16日のサントゥルセ戦は初回に2者連続で初球の直球を外野へ運ばれ、無死一、三塁のピンチ。3番を直球で空振り三振に仕留めた後、右打者への直球が抜けて左手首死球で1死満塁となったが、後続を断って無失点で切り抜けた。

 二回は先頭をスライダーで空振り三振に斬った後、右打者への初球、変化球が抜けて背中へ死球。マウンド上の背番号「19」は思わず天を仰いだ。続く9番打者の3球目が暴投となり、走者を得点圏に進めたが、スライダーで空振り三振に仕留める。

 一難去ってまた一難。この日の藤浪はマウンドの足場が悪かったのか、1番にはフルカウントから四球。2番への初球がワンバウンド暴投で2死二、三塁となり、2球目の高めに浮いた変化球を左翼線へ運ばれて2点を先制される。3番打者には投手左へのボテボテのゴロ打球に対し、素早くマウンドを駆け下りて捕球したまではよかったが、一塁悪送球で3点目を失った。

 三回は1死から右前打を許し、次打者への冒頭で得点圏に走者を進めたが、後続をピシャリ。四回はフルカウントから内角低めいっぱいの直球でこの日6個目の三振を奪うなど、9球で3人を料理した。

 8日のWリーグ初登板から中7日の調整で上がったマウンドは4回4安打3失点、6奪三振、3四死球。57球を投げてストライク34球、ボール23球だった。

 渡米2年目だった今季はメッツと1年335万ドル(約5億1000万円)で合意したが、3Aで開幕を迎える。5月に右肩のけがで約1カ月、負傷者リストに入りし、復帰後にはメジャー40人枠を外された。3Aの成績はリリーフで29登板、1勝2敗1セーブ、7ホールド、防御率6・68。33回を投げて38三振を奪う一方で36四死球を記録した。目標のメジャーのマウンドには立つことができず、悔しさの残るシーズンとなった。