◆第44回ジャパンC・G1(11月24日、東京競馬場・芝2400メートル) 私が競馬を見始めたころは、ピルサドスキーや、モンジューといった海外の一流馬と日本馬の対戦に胸を躍らせたジャパンC。今年は海外からもハイレベルなメンバーが参戦し、久々…

◆第44回ジャパンC・G1(11月24日、東京競馬場・芝2400メートル)

 私が競馬を見始めたころは、ピルサドスキーや、モンジューといった海外の一流馬と日本馬の対戦に胸を躍らせたジャパンC。今年は海外からもハイレベルなメンバーが参戦し、久々に日本馬と世界の強豪による激突が見られることになる。

 ジェンティルドンナが制した2012年から、日本の3歳牝馬は【2―3―1―5】とハイアベレージで好走。さらにオークスと秋華賞を制していれば【2―1―1―1】と信頼度はグッと高まる。今年は2冠牝馬のチェルヴィニア(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎、父ハービンジャー)が出走する。

 秋華賞は内回りのコース形態や結果が出ていない関西への直前輸送など、懸念材料もあったが、蓋を開けてみれば周囲の心配を一蹴する危なげのない差し切り。牝馬では世代トップの力を示した。

 13日に行われた1週前追い切りは美浦・Wコースを先行する形で、ウィンターベル(2歳1勝クラス)と併入。秋華賞の2週前にも先行する形で追い切りを行っているが、基本的には追走するパターンが多い。太田助手は「自分でラップを刻みたかったし、速めの時計や後ろから意図的に一緒に走ってもらう環境をつくって調整しました」と意図を説明。さらに「短期放牧からいい状態で戻ってきて、馬も大きく見せるようになった。成長した感じを受ける」と、この中間でのパワーアップも感じ取っている。古馬一線級とは初めての対戦になるが、首位争いに食い込む可能性は十分にある。