福山市西部の旧松永市域を走る第68回松永地区一周駅伝大会(松永地区体育会主催、朝日新聞広島総局など後援)が17日あった。暖かな初冬の街を親子ランナーらが走り、それぞれの思いをたすきでつないだ。 この駅伝は松永市が誕生した1954年に始まり…

 福山市西部の旧松永市域を走る第68回松永地区一周駅伝大会(松永地区体育会主催、朝日新聞広島総局など後援)が17日あった。暖かな初冬の街を親子ランナーらが走り、それぞれの思いをたすきでつないだ。

 この駅伝は松永市が誕生した1954年に始まり、66年に福山市と合併した後も続く伝統の大会だ。学区を越えて地域が連携し、親子ランナーの参加も珍しくない。

 この日、小学校区ごとに競う「学区の部」に8チーム、大学や職場別の「一般の部」に5チームの計78人が走った。

 会社員の酒井昭徳さん(43)は長女の心那さん(15)、次女の日麻莉さん(12)と同じチームで参加した。「親子でたすきをつなぐのが楽しみ」。毎週3回、夕食前に一緒に練習を重ねてきた。3回目の出場となった心那さんは高校でも陸上を続け、全国駅伝大会をめざす。

 最年長選手の三笠正則さん(63)は「駅伝はチームプレーなので手を抜けない。子どもの参加を促し、地域のつながりを保ちたい」と語った。(稲田信司)

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 大会の結果は次の通り。

 【学区の部】(1)神村A(1時間35分55秒)(2)今津A(1時間41分17秒)(3)松永(1時間45分26秒)

 【一般の部】(1)福山市職連合チーム(1時間35分18秒)(2)福山大学陸上部OB会(1時間35分48秒)福山大学サッカー部(1時間44分25秒)