「広島紅白戦、白組5-3紅組」(17日、天福球場) 七転び八起きじゃ!広島・内田湘大内野手(20)が17日、紅白戦で3試合ぶりの安打となる二塁打を放った。午前中、新井監督からクイックに対するタイミングの取り方の助言を受け、この試合で即実行…
「広島紅白戦、白組5-3紅組」(17日、天福球場)
七転び八起きじゃ!広島・内田湘大内野手(20)が17日、紅白戦で3試合ぶりの安打となる二塁打を放った。午前中、新井監督からクイックに対するタイミングの取り方の助言を受け、この試合で即実行。走者を置いた場面で快音は響かなかったが「意味がある失敗だった」と前向き。試行錯誤を繰り返し、一歩ずつ前に進んでいく。
成功に近道などない。新たなことに挑戦し、失敗を繰り返すことでしか得られない収穫もある。内田が進化を目指し、試行錯誤を続けている。
「教えてもらったことで、自分に当てはまるものはこのまま継続して再現性を高めつつ、監督からいただいたアドバイスとかも、自分で確認しながらやっていきたいなと思います」
久しぶりの快音だった。三回1死で迎えた第2打席。河野から右翼線に二塁打を放ち、3試合ぶりの安打をマーク。「ちょっと詰まりました」と会心の当たりではなかったが、豪快なスイングで存在感を示した。
午前の打撃練習では、新井監督から熱血指導を受けた。内容はクイックに対するタイミングの取り方について。走者なしの時に比べ投球モーションが速くなる分、差し込まれることに悩んでいた。指揮官から「体重を左足に乗せ、そのまま振るだけ」とよりシンプルな動きで対処するよう助言をもらい、この日の試合で即実践した。
結果としては、走者を置いた3打席でいずれも安打は出ず。「まだ自分には難しくて」と振り返った上で、「けどやってみて分かった失敗だったんで、意味があるかなと思います」と内田。自分には合っていないと分かったことが収穫だった。
指揮官も「打てなくてもいいから実戦でもやってみなさいと。やっていたけど、自分が見ていてもあまりいい感じではなかった」と分析。「地道な作業をやってバッティングは成長していくものだから」と長い目で成長曲線を見守る姿勢を強調した。
実戦機会の多い環境も内田の成長を加速させている。今秋のキャンプでは14日間で9試合の実戦が組み込まれた。「練習と実戦を繰り返しながら、少しずつ(技術を)高めていく」と指揮官。トライ&エラーの繰り返しが、若鯉の引き出しを増やしている。
キャンプは残り3日。「しんどいですけど、その中でも振れるようにはなってきている。最後までやれることやって終わりたい」とラストスパートを宣言した内田。連日の振り込みで、手はマメだらけ。監督も認める野球小僧が、充実の秋を過ごしている。